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大仁田厚、全否定され続けた人生「だったらお前がやってみろ」

暮らし

俺にはプロレスしかない

――大仁田さんは7度の引退と復活が批判されることもあります。ご自身ではどのように考えていますか。

大仁田:当時の引退は、本当に引退で、復帰するのはタブーだった。でも、俺にはプロレスしかないんだよ。引退したらリングに上がっちゃいけないなんて法律はないだろ。引退しても体が良くなったらカムバックしてもいいじゃないか。

 先日も53歳のマイク・タイソンが復帰を表明したし、最近は引退しても、もう一度現役復帰する人が増えている。いいことだと思うよ。自分の好きなことをやらずして、何の人生か。無様でもなんでも、好きなようにやればいいんだよ。散々バッシングされたけど、俺がこの風潮を作ったとも言えるんじゃないかな。

生きるも死ぬもエンターテインメント

大仁田厚

――好きなように生きろと。

大仁田:俺は生きるも死ぬも全てエンターテインメントだと思っている。だから俺を見たいというファンがいる限り、何と言われようが、全てをさらけ出していく。死ぬ時はどうなるか分からないけど、YouTubeとかで「全プロレスファンに告ぐ、ありがとよ」と見せたいくらいだ。とりあえず、今は早くちゃんとお客を入れて、青果市場でもどこでもいいから電流爆破をやりたい。

 最後に、木村花さんのことがあったから、どうしてもひとつだけ言わせてもらいたいことがある。他人を否定するな。他人を追い込むのだけはやめろ。あとは好きなように生きればいい。いいこともあれば、悪いこともある。失敗したら、また人生をやり直せばいい。成功だけが人生じゃない。

<取材・文/中野龍 撮影/スギゾー。>

【大仁田厚】
1957年長崎県生まれ。プロレスラー、元参議院議員。73年、全日本プロレスに新弟子第1号として入門。2001年には参議院議員選挙で46万票を獲得して当選、1期6年を務める。現在も現役レスラーとしてリングに立ち続ける。

1980年東京生まれ。毎日新聞「キャンパる」学生記者、化学工業日報記者などを経てフリーランス。通信社で俳優インタビューを担当するほか、ウェブメディア、週刊誌等に寄稿

人生に必要なことは、電流爆破が教えてくれた

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生き様に火薬を込めろ。自分の「これしかできない」を最大限にやりきるだけじゃあ!!

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