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オンライン会議でも通用する「伝え方」。プレゼンの達人が語る極意

学び

AIDMAとは何か。具体例で紹介

伊藤羊一さん

スマホの画面上で、伊藤さんはポットを持ち、視聴者に訴えます

「たとえば、この保温ポットを買ってほしいとします。そしたらどうすべきか。AIDMAに沿って説明しましょう」

Attention:水筒に気づいて「おっ!」と注目してもらう
Interest:「結構軽い!1リットル入るんだ!」
Desire:「ほしい!」「おー!いいね!!」
Memory:「うん、この保温ポット買おう!」と頭に入れてもらう
Action:「買います!」と行動してもらう

 伊藤さんは「どれも、聞いたことあるでしょ?」と画面に話しかけます。コメントではそれにうなずく人も少なくありません。しかし、それを確実に実行できているかはわからないと言います。ここから具体的なAIDMAの話に移っていきました。

話し方の教科書は、小泉進次郎議員

「さて、まずはアテンション(Attention)。どう注目してもらうべきでしょうか? 一瞬注目されたいなら『わっ!』と大声を出せばよい。でも、まさに今の僕がそうだけど、今日はみなさんに1時間僕は注目してもらう必要があります。タレントなら1時間見てくれるけど、僕は有名なタレントでもないでしょ?」

 自虐的なギャグを交えながら話す伊藤さんはそのための方法を「迷子にさせない」ことだと言います。

「あれ? なんの話? とならないように、すっきり簡単に話すこと。具体的に言えば、話は短く、言い切ること。小泉進次郎さんのような話し方です。彼の動画を2分くらい見てると、必ず短く言い切っています。彼は言い切る天才なんです」

 では、「簡単に」とはどういうことでしょうか。

社会人なら高校生に、高校生なら中学生にわかるように話すことです。私はテレビにも出る機会がありますが、テレビは内容がわからないと視聴者はすぐにチャンネルを変えていまいます。だから大人向け番組でも中学生でもわかるように番組をつくるそうです。こうすれば相手は迷子にならないですよね」

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