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研修先はゴキブリだらけ。同期100人の“刑務所っぽい”研修とは

学び

出世を目指して意気揚々と入社したのに

 迎えた最初の週末、教育係の先輩たちを含め、みんなで集まってお酒を飲むことに。体育会系のノリもあって、不自由な生活のうっぷんを晴らすかのごとく、かなり盛りあがっていたそうです。

 お酒が入っていることもあって、ぶっちゃけトークもちらほら。そんななか豊川さんは、3歳年上の先輩から衝撃的なアドバイスを受けることになりました。

「先輩からのアドバイスは、『課長にはなるな、課長代理を目指せ』というものでした。うちの会社では、課長以上の役職は残業代がつかなくて給料が下がるので、課長代理がちょうど良いとのこと。出世を目指して意気揚々と入社したのに、ガッカリしたのを覚えています」

大好きな食事が「凶器」に

食堂

 大食漢の豊川さんにとって、毎日の食事も辛い思い出のひとつだそうです。

「施設の周りには外食できるところが全くないので、基本的には施設の食堂で食べます。ここの料理は、良く言えば『バランスの取れた食事』ですが、悪く言えば、刑務所っぽい感じが(笑)

 例えば、ある日のメニューは「豆腐のハンバーグ、キャベツ炒め、ひじき」。豊川さんが大好きな揚げ物などのメインディッシュが出る機会は少なく、野菜中心のメニューでした。

「なぜか毎週金曜日は、揚げ餃子が出てきたのですが、待ちにまった揚げ物に、みんな大興奮。我を忘れて真っ先にかぶりついた同期が、なんと揚げ餃子の羽根の部分で口を切ってしまいました。あまりにも硬かったので、細かく砕きながらセコセコ食べるしかなかったです」

 金曜日に必ず登場する揚げ餃子は、同期の間で「週末の凶器」と呼んでいたそうです。

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