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令和に蘇った「マネーの虎」。仕掛け人に聞く、復活の経緯と反響

コラム

出資する“虎”をどう集めたか?

――志願者に対して、5人の虎たちが対峙するという構図もかつての「マネーの虎」を思わせる構図ですが、番組「令和の虎」の立ち上げ時、出資される虎の方々はどのように集めていったのでしょうか?

岩井:初めは、今もほぼレギュラーのような形で出演いただいている、全国フランチャイズの学習塾「武田塾」を経営している林(尚弘)さんに、他業種の経営者の方々を紹介していただきました。じつは、YouTubeでのコンテンツ配信を提案してくれたのも、林さんだったんです。

 虎たちは「マネーの虎」を見て育った世代の方々が多く、みなさんこぞって「虎になりたかった」「現代で復活するならばぜひ出たい」と意気込んでくれたので、好意的に出演してくださったのはうれしかったです。

配信を始めたら思わぬ反響が

岩井社長

――現在、番組の途中では「虎も志願者も募集中」というアイキャッチが放映されていますが、昨年4月の配信スタート以降、反響はいかがでしょうか?

岩井:当初は、志願者が早々にいなくなり、番組も長くは続かないだろうと思っていました。しかし、いざ配信を開始してみたら虎も志願者も応募がひっきりなしに来るようになり、正直、打ち上げ花火のように消えてしまうかと考えていたので、予想外の反響には驚きました。

――虎の方々へ事業プランを手にして挑む、志願者の方々はどのように選んでいるのでしょうか?

岩井:毎月20〜25人ほどの募集があり、そのうち6人に絞っています。基本的にはオフィスでの私との面談を経て、事業プランを精査していいと思えば出演してもらうようにしています。

 ただ、初めに持ち込んだプランがそのまま通る人はほぼいないので、実際には、応募時の書類審査を経て面談してから本番までの1か月程度かけ、志願者とのLINEグループを作り事業プランを練り直していきます。

 面談の前にこちら側で用意したフォーマットに事業プランを書き込んでもらうのですが、その時点で尻込みしてしまう人もいますし、本番までのやり取りであきらめてしまう人たちもいます。

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