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令和に蘇った「マネーの虎」。仕掛け人に聞く、復活の経緯と反響

マネー

番組をやっていて良かったと思えた瞬間

岩井社長

――現場では、どのような挨拶をされていたのでしょうか?

岩井:ある塾生の親御さんが「小さな頃から宮大工のようなニッチな分野に興味を持っていた子が、中学を卒業して、まさか親元を離れていくとは思わなかった。別れるのは辛いけど、子どもの夢のためにも私たちは耐えます」とお話しされていたんですよ。

 その彼も挨拶を受けて力強く決意表明をしていたのですが、そんじょそこらにいる新卒の子たちよりも立派なことを語っていて。つくづく「令和の虎をやっていたよかった」と思わされました。

不成立でも人生は続いていく

――今なお番組は続いていますが、最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。

岩井:志願者になれとは強くいえませんし、会社員の選択肢がけっして悪いとは思いません。ただ、YouTubeという半永久的に動画が残る場所で、ときには事業プランをボロボロになるまで指摘されたり、お金を出してもらえずに恥をかくかもしれない覚悟を背負いながらも、現場に挑んだ志願者たちをまずは「勇気がある」と讃えてほしいですね。

 また、過去の例でいえば、高校1年生から70歳までと幅広い年代の方々が出演してくれたのですが、彼らの野心にはきっと刺激を受けるはずなんです。無事に出資してもらいマネー成立を意味する「All」になったとしても、その後、上手く行かなかった方もいる。一方で、不成立を意味する「Nothing」となってしまった方々の中には、現場での悔しさをバネに今なお頑張っている方がいるのも人間ドラマの最たるものですね。

 コメント欄では匿名で志願者たちの失敗を批判する人たちもいますが、彼らに対してボロクソに何かを書き込むのと、そうではなくリスクを負ってでも夢のために行動するのはどちらが楽しいのか。彼らは何かへ挑む見本として出演してくれていますし、僕は場を作る主宰として、今後も番組を守っていきたいと思います。

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 令和版「マネーの虎」ともいうべき「令和の虎」では、YouTubeを通してさまざまな人生模様が映し出されています。変化のない毎日を変えたい……。そう感じている人たちの背中をきっと押してくれるコンテンツなので、ぜひ一度、空いた時間にチェックしてみてください。

<取材・文/カネコシュウヘイ 撮影/スギゾー。>

フリーの取材記者。編集者、デザイナー。アイドルやエンタメ、サブカルが得意分野。現場主義。私立恵比寿中学、BABYMETAL、さくら学院、ハロプロ(アンジュルム、Juice=Juice、カンガル)が核。拙著『BABYMETAL追っかけ日記』(鉄人社)。Twitterは@sorao17

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