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泉里香、斎藤工…なぜCM連発できる?求人掲載無料「インディード」の戦略

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なぜ広告費をたくさん使えるのか

indeed

 たしかに事実として外資はお金があるように思える。給料も高いし広告もド派手だ。リクルートまでついているならなおさら……と思う方も多いだろう。しかし、よく考えてみると日本企業であるリクルートの子会社だからこそ、日本企業からの逸脱は大きくないはずである。

 しかもIndeedは「求人掲載無料」を売りにしている。では無料なのになぜそんなにお金があるのだろうか。確かに交際費とならんでコスト削減の対象になりやすい「広告に使うお金がなぜそんなにあるのか?」という疑問こそ答えられるべきである。

 日本企業の多くは、これまで広告費を利益調整手段として用いてきた。すなわち、儲かっているときには広告を多く出稿し、逆のときには広告を控えるという行動をとってきたのである。

儲けの理由はクリック課金型ビジネスだから?

 そのため、広告がたくさん出ている企業を「儲かっているんだな」という目で見ることが多い。そのため、Indeedに対しても相当程度儲かっているんだなという印象を持たれるのである。

 このとき、通常のコンサルタントの視点では、Indeedについて次のような説明がおこなわれるだろう。すなわち、「Indeedは儲かっている。なぜなら、利用者側は無料だが掲載企業側は掲載のみならば無料だが、検索順位を上げるには課金が必要になっているから」というものだ。
 
 Indeedは求人サイトでは比較的珍しい「クリック課金型」を採用している。ご存じの方も多いだろうが、念のため説明すると、広告出稿側が利用者のクリック数に応じて広告料金を支払う仕組みがクリック課金である。

 たとえばYouTubeを見ていてシャンプーの広告が流れてきた場合を考える。そのシャンプーの広告を見た人の数と広告をクリックしてシャンプーのサイトに行った人の数で、1回数百円といった決まりでシャンプー会社が支払う広告料が決まる。ある会社がIndeedを使って営業マンを募集する求人を出すと、その求人をクリックした人の数で支払う料金が決まるのである。

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