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いきなり好待遇も!海外旅行経験を武器に就活する「旅人採用」って?

学び

 就活シーズンが始まりましたが、学生時代のさまざま経験や知識から、何を選んで履歴書やガクチカ(学生時代力をいれたこと)に盛り込んでいけばいいか。面接での伝え方や履歴書やエントリーシートの書き方に悩んだ人も多いのではないでしょうか。

田村彰康さん

田村彰康さん

 なかには趣味の項目まであったりして、どう回答していいか頭を抱えた人もいるかもしれません。そんななか、「海外旅行の経験がある人材」の紹介に特化した就活・転職サービスが「旅人採用」。

 インタビューの前編はサービスが立ち上がるきっかけについて聞きました。後編となる今回は同サービスを運営する株式会社ダイブのマネージャーである田村彰康さんに海外旅行で身に付けられるスキルや、ご自身の体験談を語っていただきました。

アフリカで人生論の授業を開講

――今まで「旅人採用」の登録者で特に印象に残っている方はいますか。

田村彰康(以下、田村): 3か月間アフリカのタンザニアに滞在していた方がいました。

 現地の高校に赴任して教育活動に従事していた方で、「ただ教えるだけでは勉強が将来どのように役立って、未来の成功にも影響することを伝えられない」というのが課題感としてあったようで、タンザニア現地のエンジニアや医者といった、勉強したうえで今の功績を生み出した方々を招いてセミナーを開催したり、キャリアパスとか人生論などを伝える座学の授業を行ったようです。

 勉強だけでは、どんなゴールが待っているのかが見えてこない。そういった課題を解決したいという思いを胸に、3か月の滞在期間をやりきったようです。初めての国で、何もコネクションがない中、ほとんど一人でやりきったのはすごいとしか言いようがないです。主体性の塊のような人ですよね。そういった方が国内で転職するためのお手伝いをするのが「旅人採用」です。

将来は起業という人も多い

――「旅人採用」の登録者には将来起業を考えているような方も多いのでしょうか。

田村:自分でやりたいことがあったとして、それを貫くために1年目から3年目のキャリアを描いている人は多いです。お金儲けだけのビジネス観ではなく、世の中にいいサービスを生み出したい。その想いを叶えるために、必要な能力を身に付けることを意識している方は多いですね。そういった学生は必然と起業も視野に入ってきますね。

 すでに取引している企業の中で、旅人の可能性に共感頂き「幹部候補」の採用ポジションを新卒から用意してくれる企業もあります。幹部候補だと裁量もあり、経営に近いポジションで働けるので、上昇志向の高い学生の希望ともマッチしやすいかと思います。

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