自己PRで「海外旅行経験」は意味ある?実は意外な評価ポイントが
働き方改革と言われるように雇用条件の見直しや、働くことに対する多様な価値観が認める動きがあります。同様に就活・転職サービスも多様化してきています。
そんななか、「旅人」と定義される人材を企業に紹介する「旅人採用」と呼ばれるユニークなサービスもあります。今回は同サービスを運営する株式会社ダイブのマネージャーである田村彰康さんにお話をうかがいました。
旅での経験をプラスに捉える
――「旅人採用」を提供する御社ですが、このようなサービスを始めた経緯を説明していただけますか。
田村彰康(以下、田村):長期の海外旅行や海外留学期間から帰国し、いざ就活や転職活動をすると、海外経験は履歴書上では「空白の期間」として捉えられてしまいます。海外経験を通じて、人として大いに成長できる機会がたくさんあるのにも関わらず、自由に過ごして、楽しかった経験としてしか捉えられていない。その価値観を変える為に、旅人採用を立ち上げました。
「旅人採用」は、株式会社ダイブと株式会社TABIPPO(タビッポ)の2社の共同事業となっています。弊社ダイブは、あらゆる人のチャレンジや転機を応援したいという想いがあり、国内のリゾート地での仕事を紹介したり、海外留学をサポートしたり、あらゆる若者の転機を応援しております。
一方、株式会社TABIPPOも社名の由来が「旅の一歩」という意味が込められていて、旅に関する情報を発信するメディアや旅に関連するイベントの運営することで、旅の一歩を踏み出す人を増やしたいという想いが込められています。両社の間では価値観で共鳴する部分が多かったこともあり、2社間で「旅人採用」を立ち上げた経緯があります。
――「旅人採用」に登録している旅人とは、どのような人材なのでしょうか。
田村:サービスの登録者は新卒と中途に大別できます。新卒であれば5か国の渡航経験、もしくは1か月以上の海外での滞在経験を。中途であれば10か国の渡航経験もしくは3か月以上の滞在経験があることを登録の条件として設けています。