bizSPA!フレッシュ

スマホに「ウイルス感染」の警告は詐欺!あなたの情報はどこから漏れる?

お買い物

“替え時”がわかりにくいAndroid

アンドロイド

 iOSの場合には、OSも端末も同じメーカー(Apple)が作っているため、製品の寿命サイクルもわかりやすい。いっぽうAndroidでは、この“替え時”がわかりにくいことがある。

 現在最新のAndroid OSは「Android 10」だが、メーカーごとに対応状況がまちまちで、これに更新できないスマートフォンはたくさんある。

 したがって「9」や「8」を使っているユーザーも多いわけだが、比較的新しいこれらのバージョンの場合、適切なセキュリティアップデートを受け取ることができる(厳密には、スマートフォンのセキュリティはOSだけの問題ではなく、メーカーの裁量による部分もあるため、一概には言えない)。

 しかし、これが「7」や「6」となると事情は異なる。OSの開発を進める側としては、これらはすでに“時代遅れ”のバージョンであり、セキュリティの問題は注視されていないのだ。

 ところがユーザーの意識は違っていて、機能に問題のない古いスマホもまだまだ使い続けたい。そういうわけで市中には、脆弱性が放置されたAndroidスマートフォンが少なからず存在してしまっている。

 メーカーや機種ごとに状況がまちまちなので断言はできないが、Androidスマートフォンを安全に使える“寿命”は、短ければ2年、長くても4年程度だと心得ておこう。

<TEXT/ジャンヤー宇都>

「平成時代の子ども文化」全般を愛するフリーライター。単著に『多摩あるある』と『オタサーの姫 〜オタク過密時代の植生学〜』(ともにTOブックス)ほか雑誌・MOOKなどに執筆

おすすめ記事