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汗臭さはシャツの素材と色で防げ。一流ビジネスマンのニオイ対策

学び

 クールビズ開始以降、夏のビジネスファッションも随分快適になりました。それでも季節柄、汗を避けて通ることはできません。営業先や取引先、お客様対応など人に対面するビジネスマンにとって、汗&ニオイ対策は重要です。

ビジネス 丸の内

※画像はイメージです(以下同じ)

 まず、自分の体質を理解しましょう。汗をかきやすい、かきにくい体質は人それぞれ! 体質によって汗対策も変わるからです。ビジネスマンのマナー・エチケットに詳しい服のコンサルタントが、一流のビジネスマンの汗対策をお伝えします。

「臭う汗」と「臭わない汗」がある

「汗くさい」という言葉どおり、「汗=くさい」というイメージが強いかもしれません。といっても、実際には「臭う汗」と「臭わない汗」の2種類が存在することをご存知でしょうか?

 汗は汗腺から分泌されますが、「エクリン腺」と「アポクリン腺」という汗腺の種類によって汗の質も変わるからです。

 エクリン腺は、主に温度調整のために汗を分泌します。そのため、身体のほとんどすべてのパーツにあり、ここから分泌される汗は無臭だったのです

 一方、アポクリン腺は体の限られた部分、特にワキの下にあります。脂質やたんぱく質など、ニオイのもとになる成分を含む汗を分泌します。実際には、この汗が雑菌により分解・酸化されることでニオイが発生していたのです

 特にワキは、皮膚と衣類が密着するため、汗がこもりやすく雑菌が繁殖しやすいと言われています。汗自体がくさいということではなく、雑菌によってタンパク質や脂質を含んだ汗が分解・酸化されること自体がニオイの原因だったのです。

雑菌が繁殖しにくい環境をつくる予防と対策

ワイシャツ

 では、どのように予防・対策をするのでしょうか?

 そのポイントは、普段身につけている衣類の「素材」にありました。「天然繊維」と「化学繊維」という大きく2種類に素材を分けます。

「天然繊維」(コットン・リネン・ウールなど)は繊維と繊維の間に無数の隙間が存在し、汗を吸収するため蒸れにくく、雑菌が繁殖する環境になりづらいことが特徴です。洗濯直後の状況を思い浮かべてください。繊維がしっかりと水分を含んでいるため全体が濡れているのです。

 一方、「化学繊維」(ポリエステル・ナイロン・アクリルなど)は、表面がツルツルしているため、汗の吸収率が天然繊維と比べ、高くありません。吸収率が低いということは、蒸れやすい状態なので雑菌が繁殖しやすいのです

 では、天然繊維と化学繊維が混紡されているタイプはどうでしょうか? 例えば、綿80%ポリエステル20%など、このタイプは汗を吸収しつつ、ポリエステルの特徴である速乾性も取り入れているということになります。

 つまり、汗をかく量が多い人は天然繊維のシャツが良いでしょうし、汗をかく量がそれほど多くない人は速乾性で良い。一流のビジネスマンを目指すなら、自身の体質や終日外出などシーンによって肌着の素材も使い分けましょう。

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