新型コロナで「就活のオンライン化」が進む。早くも内定獲得した学生も
「最もこだわったのは人数」理由は?
管さんは、オンラインでの就職活動を行うに際して「最もこだわったのは人数」だと語る。
「特に座談会は参加者が多すぎると発言がしづらくなったりするため、オンラインでも負担なく双方向のコミュニケーションが取れる人数を検証しました。現在、1回のイベントでは15~20人の参加者としています。
2時間で約20人の学生との接触は少なく感じられるかもしれませんが、その分、学生とも密なコミュニケーションを取ることができ、イベントを通して志望意向が高まる学生も多いため、選考に繋がる人数で考えると時間対効果は高いというフィードバックもいただいています」
実際、オンラインならではのチャット機能などを活用することで、「リアルよりも双方向のコミュニケーションが取りやすい」という企業の声もあったそうだ。
オンラインから内定獲得した学生も
「オンライン就活」は、説明会(イベント)の開催のみで、その後の採用ステップを希望する学生には企業へ連絡先情報などを提供するという流れになっている。実際、座談会参加後に、内定を獲得した学生もいる。地方在住の大学生、落合望さん(22歳)に話を聞いた。
「オンライン就活の出会いから内定をいただきました。なかには最終面接までの計6回の面接全てオンラインという企業もありました。自宅からPCかスマホから参加することができて、移動時間も必要なく、服装もスーツを着る必要なく私服で済んだ。忙しい就活スケジュールのなかでも効率的に進めることができたと思います。
オンラインの場合、PCの画面に自己PRや質問したいことを表示しておくことができるので、企業の人と話すことに苦手意識があっても、話が飛ばずに伝えたいことを伝えることができ、実力を出しやすい環境をつくることができたと思います。移動の時間がかからない分、企業のことを調べたり自分の内省を深めたり、必要な準備に使う時間を増やすことを心がけ、聞きたい質問は事前に用意し、伝えるようにしていました」(落合さん)