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“事故物件住みます芸人”が生まれた理由「人が嫌がることにチャンスがある」

「人がやらない」「人が嫌がる」に発見がある

松原タニシ

どんどんあきらめて、たくさん保険をつくったほうがいい

――ちなみに、いろいろと手を出してみたなかで、思わぬ“気づき”を得たような経験ってあったりしますか?

松原:それでいうと、イベントで占い師やったときですかね。なんか「現代魔女」というのがあるらしく、知り合いに弟子入りしてるヤツがいたので、1日だけ「弟子の弟子入り」をしたんです。

 そうすると、いろんな絵が描いてある石をお客さんに引いてもらって、その石の説明するだけだと。それだけで「その人が悩んでいることが勝手に当てはまるから」って言われたんですよ。「ホンマかいな?」ってそのときは半信半疑だったんですけど。

 ひとまず当日に言われた通りにしたら、当たり続けて大行列になったんですよ(笑)。最初は「占いってなんなん?」って思いましたけど、あとあと「そういうことか」と腑に落ちる部分もあって。

 要するに、占いって特殊能力で当ててる以外にも、「占ってもらう側が当てはめている部分が大きい」っていうこともあるんじゃないかなぁと。それを知れたのは発見でした。だから、チャンスがあれば「人がやらないこと」「人が嫌がること」をやってみることで、なにかに気づくことはあるかもしれないですね。

<取材・文/鈴木旭 撮影/八杉和興>

【松原タニシ】
1982年、兵庫県出身。松竹芸能所属のピン芸人。現在は「事故物件住みます芸人」として活動。日本各地の心霊スポットを巡り、インターネット配信も不定期に実施。事故物件で起きる不思議な話を中心に怪談イベントや怪談企画の番組など多数出演する。著書に『事故物件怪談 恐い間取り』『異界探訪記 恐い旅』(二見書房刊)。前者は2020年8月28日公開で映画化が決定

フリーランスの編集/ライター。元バンドマン、放送作家くずれ。エンタメ全般が好き。特にお笑い芸人をリスペクトしている。個人サイト「不滅のライティング・ブルース」更新中

事故物件怪談 恐い間取り

事故物件怪談 恐い間取り

事故物件とは、前の住人が自殺・殺人・孤独死・事故などで死んでいる部屋や家のこと。そんな「事故物件」を転々としている、「事故物件住みます芸人」の松原タニシ、初の書き下ろし単行本

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