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“天然ボケ”ジミー大西が語る「人間力」。さんま、ダウンタウンには敵わない…

 お笑い界の重鎮、コント55号の萩本欽一氏から「天然ボケ」との称号を授かり、以降もそのジャンルのトップに君臨し続けるレジェンド芸人・ジミー大西さん(56)

ジミー大西

ジミー大西さん

「病院の点滴を飲んだ」「車のワイパーの動きで寝てしまう」「警察犬との嗅覚対決で勝利する」など、元祖・天然ボケにふさわしいエピソードは枚挙にいとまがない。

 一方で彼は、どんなに失敗しても愛される唯一無二の芸人であり、人間力をあわせ持っている。

 なぜ彼は“ジミー大西”たり得るのだろうか――。若いビジネスパーソンが抱えがちな悩み解決の糸口を探るべく、社会人向け講演会直後の本人に直接インタビューを敢行した。

先輩に怒られるのは当たり前

ジミー大西

明石家さんまさんの付き人だったことは有名

――ジミーさんと言えば、明石家さんまさんの付き人だったことで有名です。下積み時代に「あれは失敗したな……」というエピソードがあれば教えてください。

ジミー大西:さんまさんはウソをつく人がものすごく嫌いなんです。あるとき、さんまさんが和田アキ子さんから観葉植物をいただいたことがあって。その頃、僕は運転手以外にさんまさんの家の掃除を任されていたから、その観葉植物の手入れもやることになったんですよ。

 ただ、部屋の掃除すんのに観葉植物が邪魔になるな~思て、バキバキ折って捨てたんです。その後、さんまさんから「観葉植物どうしてん?」って聞かれて「……いや、なんか虫出るな~思て」と言ったら、すぐにウソだとバレまして。

「人からもろうたモノやし、そういうウソをつくのが一番あかん!」っていうのですごく怒られましたね。

――ウソというか、やってることがすごい……。ウソをついた経験は、その一件以外にもあるんですか?

ジミー大西:いっぱいありますよ。僕は他人のモノを欲しがるクセがあるんです。「(出前の)とんかつ取ってこい」って言われて、切れてるとんかつの真ん中だけ食べてシュッと寄せて渡したら「ソース、たがい違いになってるやん!」って怒られたりとか、アハハハ!

 お笑いの世界は怒られるのは当たり前で、そんなんで辞めへんしクビにならへんのが常識。注意はするけれども、一生懸命やって結果的に失敗するのは大丈夫っていうのはありますね。

後輩は同業者として見ている

ジミー大西

とんかつも一生懸命だったと……

――ジミーさんって、後輩に対してはどんなふうに接しているんですか?

ジミー大西:自分が先輩という意識はまったくないです。さんまさんから「後輩におごってもらうな。自分が借金してでも後輩におごれ」ってよく言われるんですけど、実際には後輩におごってもらってますから、アハハハ!

 一応、後輩には「ごちそうさまでした! ゴメンね」って言うて。

――その感覚はちょっとうらやましいですね。よく後輩を連れて飲みに行かれるんですか?

ジミー大西:僕は先輩でも後輩でも、個人的に飲みに行ったりするのは、さんまさんぐらい。後輩からは誘いづらいっていうのもあるでしょうけど、僕もお金よう払わんからね。この頃は「兄さん、もうお金のこと心配せんでもこっち出しますわ」って向こうが言うてくれますわ。

――むしろ、出しますと(笑)。後輩と接するうえで、気を付けているポイントみたいなものはありますか?

ジミー大西:若いときに、さんまさんから「ジミーは後輩でも偉そうに言わんといてくれ」と言われたんです。

 吉本興業は上下関係厳しいんですけど、たぶん僕の場合はそういうキャラじゃないってことで。そら、ちょっとした愚痴ぐらいは言うたことありますけど、後輩に「お前の芸なんて、〇〇やないか!」とかは一切言うたことないですね。

 反対に文句を言われて腹が立ったこともないなぁ……。後輩の岡村(隆史)くんにしても東野(幸治)くんにしても、僕のこと「同期より下か?」って言うてきますからね、アハハハ!

 この世界は、お金稼いでるヤツがそれだけの能力もあるし。後輩っていうよりは同業者っていう感じですかね。

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