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若い非正規が、50代正社員のPC指導役に。辞めてわかったブラック企業の問題点

学び

朝の布団から出られなくなる

寝坊

 そして入社して1年近くが経った頃、田澤さんにある異変が起こります。

「ある朝、目を覚ますと頭は動いているのに身体が言うことをきかなかったんです。危険信号だと思いましたね。もうそろそろこの会社で働くのは限界なのかなと感じるようになりました」

 それでも田澤さんは午前休をとって午後から出社したり、仕事の負担を減らしてもらったりして、なんとかして働き続けようという努力をしました。

「でも相変わらず給料は低いし、嫌がらせをしてくる先輩にも耐え切れなくなってきたし、体調は悪化する一方だったので、諦めて退職しました。今はコンサル会社で正社員として働いています。思えば、もっと早く見切りをつければ良かったなと後悔しています」

 個人の力でブラック企業に立ち向かっても、長く続いた会社の体制はそう簡単には変わらないのが世の常。早めに見切りをつけて別の道を探すのが得策のようです。

特集・令和の「ブラック企業」事件簿

<TEXT/永代 明介 イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

1992年生。港区のIT企業でエンジニアをしながら、複業でライターをしてます。趣味は読書とラジオ。お笑い全般が大好き。編集・ライター養成講座40期生

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