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25歳男子、憧れていた「神主のお仕事」は超激務。最もツラかったのは…

学び

 突然ですが、神社で働く神主さんの仕事内容を答えられますか? 有閑な1日を想像したら、大間違い。実は大変な長時間労働&激務なのです。

神主

※画像はイメージです(以下同じ)

 夢を抱いて神主になった安倍康介(仮名・25歳)さんが体験したのは、まさにブラックな事案のオンパレードでした。神社の知られざる内情をご紹介しましょう。

 神主というと世襲制だと思われるかもしれませんが、神職の資格を取得すれば誰でもなることができます。康介さんも、一般家庭から神主の世界へ飛び込んだ1人でした。

資格を取得したのち、憧れの神主の世界へ

「子供の頃から、日本人に生まれたからには伝統文化に関わる仕事がしたいと思っていました。高校生の頃から日本の宗教に興味を持ちはじめ、神道が学べる大学を選びました。

 神職の資格は、資格過程を選択し、実習と助勤奉仕(神社での神職のアルバイト)をすることで得られます。資格は5段階あり、僕は上から2番目の“明階”という位で卒業しました」

 卒業後に康介さんが就職したのは、国内でも指折りの某有名神社でした。

「就職前に想像していた主な仕事は、神様へのご奉仕と、参拝者・氏子との仲執持(なかとりもち)。仲執持は、神様との仲立ちのこと。具体的には、地域に住む氏子さんからの祈祷や地鎮祭の依頼への対応などです。

 長時間労働も承知の上で、“神社を頼ってくる人々の役に立てるように”という抱負を抱いて就職しましたが、結局は過労とパワハラで約1年で退職することになってしまいました……」

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