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25歳男子、憧れていた「神主のお仕事」は超激務。最もツラかったのは…

学び

想像以上の激務で、心身ともに疲労困憊の日々

神職

 実際に働いた感想は、「めちゃめちゃキツい」の一言だそう。

「基本的に7時半には境内の掃除を始め、平日は社務所で参拝者の対応。土日はご祈祷か御朱印の対応をします。その他、神前結婚式の準備も欠かせません。オフシーズンは週に1回ほどですが、春秋の繁忙期には週6くらい依頼があります。

 また、僕の就職先は神事が大変多いのも特徴のひとつで、月に5、6件ありました。神事は神棚や神饌(しんせん・神に供える酒食)の準備を整えてから行われるので、肉体的にも精神的にも疲れます。年間を通して、ずっと忙しかったですね」

若手は夜通し作業させられる

「さらに負担となったのが、月に6、7回の宿直。朝から1日働いた後に、神様へ供物の奉納から始まり、社務所の防犯管理がメインです。徹夜をする必要はないものの、若手は夜通しで作業をさせられていました」

 具体的にはどんなことをしていましたか?

「しめ縄や祭壇にたらされる紙垂(しで)が日々大量に必要となるので、それを延々と作らされていました。夜が明けるとそのまま翌日の仕事が始まるので、30時間以上ぶっ通しの労働です。

 そんな激務でも、基本給は19万5000円。宿直は1回につき8000円の手当てが出るものの、残業代は一切出ませんでした」

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