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新型肺炎「市中感染のおそれ」がある中、冷静な対策とは?

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今後に向けて注意するべきポイント

 新型コロナウイルスの検査を行うか否かは、医師の判断になります。「風邪をひいて心配だから念のため」とか、軽症、無症状の人の検査はできません。

 限られた医療資源を効率よく使うため、時には自制をお願いします。また、医療機関の混乱をきたすので、「新型ウイルスではないこと」の診断書を求めることや、主治医に検査を直訴することはやめましょう。

 新型肺炎は特効薬もないため、早期発見も意義が薄れます。軽症例は、咳エチケット、自宅安静などで経過観察(診察は受けても入院はしない)、肺炎を併発するような重症例は入院しての治療となるでしょう。

 普通の風邪の場合、発症から3日過ぎれば症状のピークを過ぎることが多いです。

 発症から3日を過ぎても症状が増悪する場合は、肺炎の合併を考慮し、再度受診をしましょう。もしくは、症状から3~5日経過しても良くならない、悪化する場合は、再受診をしましょう。

<TEXT/武神健之>

医学博士、産業医、一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。20以上のグローバル企業で年間1000件、通算1万件以上の健康相談やストレス・メンタルヘルス相談を行っている。著書『外資系エリート1万人をみてきた産業医が教える メンタルが強い人の習慣』(PHP研究所)発売中

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