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「部下にカッとなってしまう」20代リーダーの悩み。どうすれば?<甘口人生相談>

コラム

つい怒鳴ってしまうのは「どんな時」か

 もちろん、ただ「それは私たちのチームではできません」と断るのでは、印象も悪いので、「それは私達のチームでは○○な理由でできませんが、○○であればできます」と提案を出すなど、交渉するスキルは上司としての腕の見せ所です。

 相談者は別に無理な仕事を引き受けてる訳ではないと言うかもしれません。しかし、本当にそうでしょうか。

 つい部下を怒鳴ってしまうと言いますが、仕事や心に余裕がある時に“つい”怒鳴ってしまうものでしょうか。思わず怒鳴ってしまうのは、仕事の進捗に余裕がない証拠ではないでしょうか。

 部下にとって、余裕のない上司のもとで働くことほどツラいことはありません。いつだって上司には余裕を持って動いて欲しいし、どんと構えていて欲しいものです。それにどんと構えていたら、自然とその立場の自分に自信が持てると思います。

上司が余裕を出すと部下も働きやすい

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 その余裕を出すのに1番手っ取り早いのが、細かいタスクの整理、優先度の振り分け、そしてできない仕事を押し付けられないように交渉を試みることなのだということに気付いてから、僕はかなり余裕を持って働けるようになりました。

 そして意外とその余裕からくる部下からの評判が、チームとしての質のいい仕事に繋がり、それが上司からの評判につながったのです。

 決して「部下を引っ張る存在として、評価されるためにもっと頑張らないと!」と思わないで、もう少し自分が頑張らなくてもいい道を選んでみてもいいのではないでしょうか。その余裕が良い仕事、良い上司への1つの近道かもしれません。

<TEXT/小原ブラス 撮影/加藤岳>

1992年、ロシアで生まれ。5歳の時から日本に移り住む。『5時に夢中!』(TOKYO MX)や『アウト・デラックス』(フジテレビ)でも活躍中。大注目の外国人タレント

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