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仕事を教えても「わかってない」後輩に、一発で効く一言とは

学び

 あなたの周りの新人や若手は、自分の頭で考えて主体的に仕事を進められるようになっていますか? なっていないとしたら、それはどうしてでしょうか?

仕事 職場

※イメージです(以下同じ)

 私たちは日々のOJT(On-the-Job Training)の中で、新人や若手が実は上司や先輩から仕事を教えてもらっているにもかかわらず、わかったふりをして、つい「わかりました」と言ってしまっていることに意外と気がついていません。

 一体なぜ、このような新人や若手は教えてもらった仕事内容を理解できていないと自覚しているにもかかわらず、「わかりました」と言ってしまうのでしょうか? OJTを通じて新人育成を速める本連載。今回は新人や若手を主体的な人材に育てるために、新人の意味のある「わかりました」と「質問グセ」をキーワードを軸に話をしていきます。

【第3回】自分の頭で考えるきっかけを創る

 私たちは、新人に仕事を教える際に、時間がない中で教えようとするので、つい一気に情報を詰め込みたくなります。ですので、伝えきれない部分や新人との認識のズレはどうしても出てきてしまいます。指導者であるあなたが一方的に伝えて終わってしまうので、新人や若手はどうしても主体的に考えるチャンスがなくなってしまいます。

 そこでオススメしたい方法は、みなさんが新人に「強制的に確認の質問をさせる」というアプローチです。例えば、あなたが新人に、依頼したい仕事を説明したとします。そこで、あなたは新人に次の質問をするのです。

確認したいことを最低3つ言ってもらえるかな?

 このように、依頼する仕事のやり方を教えたら、新人に強制的に質問をさせ、理解度を確認し補足していきます。

 完璧に教え込むなど所詮無理な話ですし、食い違いは必ず起きます。また、新人は丁寧に教えてくれた先輩に「わかりません」とはなかなか言いづらいものです。

ダメ押しで投げかけたい「質問」

会話 ビジネス

 新人の確認したいことに回答し終えたら、ダメ押しで次の質問を新人に投げかけます。

「まだ確認したいことがあるんじゃないの?」

 こう促し、あと1つ、2つ質問に答えれば、新人はかなり安心するでしょう。質問があるのに言えないで一人で悶々と考え込んでしまい、依頼された仕事を効率よく進められない新人が多くいます。育成スピードを上げるには、仕事が前に進められず、悶々としているアイドリング時間をいかに短くするかが大切です。

 私たち指導者は、質問が出ないように一気に教え込もうという力をゆるめ、新人に疑問点を出させ、内容理解を促進させることに意識を向けるべきなのです。

10秒で新人を伸ばす質問術

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