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仕事を教えても「わかってない」後輩に、一発で効く一言とは

学び

新入社員を主体的に育てるのに必要なこと

 ただ、指導者自らが質問を投げかけ、考えるきっかけを与えるだけでは、主体的に育てる上で十分なアプローチとは言えません。次に行うべきは、新人自らに次のようなフレーズを発信できるように指導します。

「説明いただいた後、質問の時間をまとめていただくことはできないでしょうか?」

 このようなフレーズを言えるように指導していくことで、主体的な行動に近づいていくことができます。

<時短質問フレーズ>
■ 新人へ仕事を依頼する前
「説明のあとに最低3つ、疑問点を質問してもらえるかな?」
■ 新人自らが指導者に伝えるとき
「説明いただいた後、質問の時間をまとめていただけないでしょうか?」

ウソの「わかりました」を言わせないために

質問

 この「質問グセ」を新人や若手に身につけさせる上で注意しなければならないことがあります。それは、日々のOJTで新人に仕事を教えるとき、つい言いたくなるけれど、言ってはいけない指導者の禁句を言わないことです。それは「わかった?」というフレーズです。

「わかった?」と聞かれると、気の弱い新人やプライドの高い新人は、仮にわかっていなくても、つい「はい」と言ってしまいます。ましてや「もうわかったよね?」とか「これでわかったでしょ?」と強く言われたら 「わかりません」とは言えなくなります。

 新人は、「できない人だと思われたくない」「こんなに長く説明してくれたのに申し訳ない」「あとで調べればなんとかなる」などと思ってしまい、つい「はい、理解しました」と言ってしまうものです。

 ですから、新人の「わかりました」を鵜呑みにしてはいけません。

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