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オロオロしている新人に「先輩がかけるべき一言」

学び

 指導者であるあなたが指示を出して、新人がオロオロしてしまうことはありませんか? 新人はまだ入社が浅い時期ですと、上司や先輩からの指示内容を瞬時に理解できず、オロオロしてしまうことがあります。

新入社員

新入社員が余計に困惑してしまう一言とは? ※イメージです(以下同じ)

 新人は、指示を受けるたびに、オロオロしてしまい、理解が不十分なまま、わかったふりをしたり、なんとか取り繕ってその場を乗り切ろうとします。このような状態では、相手からどのレベルで仕事を求められているかも把握できません。

 これでは、スピーディなー育成など程遠い状態です。本連載の最終回では、このような新人にどのような指針を与えたらオロオロせずに、仕事を進められるかについて話をしていきます。

【第5回】新人をオロオロさせない「指針」

 新人が入社して半年ほど経ったころ、私が参加する会議で、新人がプレゼンテーションする機会がありました。プレゼンは無事終了したのですが、とある別部門の方が会議終了後に新人のところにやってきて、次のようなことを伝えました。

別部署の方「もう少し見やすい資料を作ってもらえないかな?」
担当の新人「はい、かしこまりました。次回、気をつけたいと思います!」

 あなたがもし、このようなシーンに出くわしたら、新人にどう指導をするでしょうか?

 このシーンで新人に伝えなくてはならないのは、他部署の方の表面的な言葉を理解するだけでなく、相手が求める期待値や要望を積極的に確認すべきということです

 新人の「フリーズ」を防ぎ、自ら育つ体質に改善するには、新人自らに、自分が求められていることは何かを正確に知るために、粘り強く確認する癖をつけさせなくてはなりません。

粘り強く確認するクセをつけさせる

上司 部下

 要望を聞き返すのは、新人にとって勇気のいることでもあります。

 しかし、その恐れを克服し、依頼者のために正確に要望を把握するのだという強い思いを持たせなくてはなりません。いつまでたっても要望が把握しきれないと、修正が多くなり、より多くの時間がかかってしまうのです。

 もちろん、言葉で情報をやりとりする以上、お互いの認識にズレが生じるのは当たり前です。ですが、なるべく1回で依頼者の要望をつかめるように指導してください。

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