自室が“妹専用”の勉強部屋に…姉がイライラする「姉妹の待遇差」
姉妹をテーマにした映画と言えば、直近の作品だと『アナと雪の女王』がまず思い浮かびます。
作中では内向的で真面目な性格の姉と、明るく社交的な妹という姉妹像が描かれています。現実の世界でも、同じ家庭で育ったのに性格が異なる姉妹のケースはよく耳にします。
「長女だから」という理由で理不尽な扱いを
年が近いと何かと比べられがちなのが姉妹ですが、山田加奈子さん(仮名・26歳)は、妹・奈央さん(仮名・24歳)との待遇差にずっと不満を持っていました。一体どのような出来事があったのでしょうか。
「ちょっと破れた服や、古着でも気にならない私とは違い、妹はファッションが好きだったりと、趣味趣向が私と全然違う。恋愛面でも、私は『きちんとした人が良い』という思いが強すぎて、つい男性に対して警戒心を抱いてしまいますが、妹は天真爛漫で性別を問わず多くの友人に恵まれています」
「子どもの自立心を尊重する」という教育方針だったという加奈子さんの両親。そのため何か欲しいものがある時は、毎回のように親を説得しなければならなかったそうです。
「携帯をいつ持ち始めるかについても、ひと悶着ありました。学校が遠いことを盾に時間をかけて母親を説得しましたが、妹はなんの苦労もなく、高校に入学すると携帯を持たされていました……」
個室は妹の勉強部屋に明け渡すことに
その苦悩は大学受験の際にさらに深まったといいます。
「私が美大を目指そうとしたら、両親に『無謀だ』と反対されました。それでも受験してみたものの、結局は不合格。1浪してでも希望の大学を受験したいと両親に頼み込んだのですが、条件として家にある個室を『“妹専用の勉強部屋”として譲るよう』に親から言われました。
まだ妹の受験まで1年あるので待ってくれと抗議したのですが、妹の志望校は有名私大だったので、『奈央ちゃんに個室を与えるほうが理にかなっている』と言われました」