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調子に乗ってドンペリ注文。忘年会の会計に、上司が青ざめるまで

学び

ベンチャー企業は豪華なパーティが恒例

 もう1人、忘年会の失敗エピソードを披露してくれたのが、企画・制作会社に務める桜田さやかさん(仮名・26歳)。桜田さんの会社は最近、業績を急激に伸ばしている大手ベンチャー企業のグループ会社。そのため、忘年会では豪華な催しが恒例だそうです。

「昨年は六本木のパーティ会場を貸し切って、親会社の社長の友人だという某有名ものまねタレントが、数十分のショーを披露してくれました。実は私、中途採用で、以前いた会社は近くの居酒屋でしょぼい飲み会が関の山。こういう豪華なパーティ形式の忘年会は初めてで、転職してよかったと心から思いました」

 今年は会社の業績も、前年以上に好調。桜田さんは「今年の忘年会も、さぞかし素敵な出し物や、有名人が見られるだろう」と期待していたそうです。

 しかし、会場を訪れてみて、びっくり。そこにあったのは直径70~80cmの透明な球体。左右から腕を差し込められそうな穴があり、中には1000、5000円とかのお札が大量に。会場が暗くなり、球体がライトアップされると、社長の合図でエアーが巻き起こり、お札が暴れだします。

下品なゲームに気持ちが冷めてしまう

ギャンブル

「どうやら球体を使って“お札つかみ取りゲーム”が企画されたようです。社長からルールが発表されると、周囲の男性たちは熱い歓声を上げていました。それと対照的に、私の気持ちは、なんか漫画の『カイジ』みたいだなってサーっと冷めてしまいました」

 もともと根が真面目な性格だという桜田さん。前職と比べて、今の会社が持つベンチャーならではの、ノリがいい、テンション高めな社員たちとはどこか距離を感じていたそうです。

 そこにきて開催された今回のイベント。先輩社員から順番に手を突っ込んでいったそうですが、風にあおられて、ひらひらと球体内を舞うお札を掴むのは、かなりの難関。

「40代の男性上司が2万円近くゲットしていましが、ほとんどの人が2000~5000円のお小遣い程度しか掴めていませんでした」

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