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低予算映画で重要な「内トラ」って何?映画業界のウラ用語

コラム

A. エキストラを身内(スタッフ)が務めること

 登場人物以外の、通行人などの端役のことをエキストラと呼びます。まだ名前が売れていない俳優が格安の出演料で演じる場合もありますが、ほとんど演技力を必要としない群衆や背景の通行人は、一般人をアルバイトで雇ったり、ボランティアを募ったりすることもあります。

「内トラ」は「身内がエキストラを演じる」ことからきている言葉です。出演料を支払う予算がなかったり、ボランティアを募るスケジュールがない場合に、スタッフがエキストラとして出演するのです。

 ちなみに、映画の監督や原作者がエキストラで出演することは「カメオ出演」と呼ばれます。サスペンス映画の巨匠・アルフレッド=ヒッチコックは、自作のほとんどにカメオ出演していることで有名です。

 カメオとは装飾品の意味。「監督や原作者が映画のどこかに出演している」という事実が観客へのサービスになっているのです。「カメオ出演」は究極の内トラと言えるかもしれません。

Q.「惹句(じゃっく)」って何?

「あの映画の惹句いいね!」

 映画宣伝に欠かせない惹句とは?

映画

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