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踏み倒された報酬100万円。元SEを借金苦に追い込んだヤバい社長

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 大学から順調に会社に入り、キャリアを積んできたと思っていても、思わぬトラブルから借金苦に巻き込まれてしまう人は少なくありません。

借金

※画像はイメージです

月収は破格の50万円も休みはなし

 そんなトラブルに遭遇したのは、渡辺光利さん(仮名・31歳)。2度の転職を経て、現在は個人でコンテンツ開発&コンサル、そして転職支援を行っています。紆余曲折を経て今のポジションに至った渡辺さん、大学在学中は家庭の事情で勉学と仕事を両立するなど苦労していたそうです。

「在学中は健康器具の営業やイベント運営などのバイトをやっていました。そのままの流れで、大学卒業と同時に健康器具の会社に2010年に入社し、病院や施設を回って営業していましたが、仕事にどうしてもやりがいを感じられず、また個人的な夢もあったので、転職することにしたんです」

 彼が語る夢とは……2011年の東日本大震災の時、知人の紹介で被災地のボランティアに誘われたことが発端でした。最初は何気ない気持ちから参加していた渡辺さんでしたが、被災地の惨状にあ然となり、本気でボランティアに励んだそうです。

「その時に、自然災害によって人の運命も変わると痛感したんです。人の運命がいつどうなるかわからないのなら、人と人とを繋げるビジネスをしたい。どうせなら東北で多くの人が集まるイベントをやりたいと思うようになりました」

再び朝から終電まで働くことに

夜 オフィス

 しかし、事前に企業研究をしっかりしてこなかったせいか、25歳の時に最初に転職したイベント会社は連日、終電まで働き、休日もないなどのブラック企業だったそうです。

「月収は破格の50万円でしたが、このままでは体を壊してしまう。将来性を感じられなくなったときに、起業支援を行っているというWeb会社を知人に紹介されて、早々に転職しました」と語る渡辺さん。ところが2度目の転職先である、このWeb会社もブラック企業でした。

「給料は手取り20万円。起業支援制度があるというのも嘘で、朝8時から夜は終電近くまで再び働くことになってしまいました。当然、怒り心頭でしたが、すぐに辞めるのは悔しいので、1年間は踏ん張ってみようと。そうしたら、ある大きなNPO法人のプロジェクトに出向することになったんです」

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