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銀座線01系がなぜ東大に?実用化された研究成果も…

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自動車の研究も行なわれている

 あらためて、東京大学生産技術研究所は、日々教育と研究が行なわれている。

「基本的に製品開発みたいなところは、我々はやっていません。我々としては基礎的なところとか、あるいは“将来役に立つ”という先導的なことをやっています」と須田教授は語る。

 今回取材した01系の導入や、中高生を対象にした鉄道ワークショップの開催もあり、鉄道に強い印象を受けるが、実は自動車の教育、研究も行なわれている。須田教授は「鉄道と自動車の両方を知っているから、色々とできる」と自負する。

 私は日頃より「鉄道の技術を自動車に、自動車の技術を鉄道に活かせば、事故の防止、安全性の向上につながる」と考えている。それについて、須田教授はどうお考えなのかを聞いてみると、「自動車と鉄道は、相当思想が違うんですよ。単に“こっちでうまくいってるから”といって、そう簡単な話じゃないというところですね」と答えた。

「自動車と鉄道が共有するというのは、たぶん難しいですね。環境条件や寿命、振動の特性も違いますし。いろんな耐久性からいうと、鉄道のほうがはるかに高いことが求められます。一方、自動車は寿命がある程度短いですし、コストを重視しています。本当は鉄道なみの寿命で、自動車なみのコストが実現できればいいんですけども」

【取材協力、監修:東京大学柏生産技術研究所 須田研究室】

<取材・文・撮影/岸田法眼>

レイルウェイ・ライター。「Yahoo! セカンドライフ」の選抜サポーターに抜擢され、2007年にライターデビュー。以降、ムック『鉄道のテクノロジー』(三栄書房)『鉄道ファン』(交友社)や、ウェブサイト「WEBRONZA」(朝日新聞社)などに執筆。また、好角家の側面を持つ。著書に『波瀾万丈の車両』『東武鉄道大追跡』(アルファベータブックス刊)がある

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