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仕事の悩みから解放される「一日だけ生きる」という思考法

学び

連載・現役コンサルタントのシンプル仕事術

 こんにちは、戦略コンサルタントのShinです。今日のテーマは「あなたを悩みから解放する“一日だけ生きる”という考え方」です。

解放 自然

※画像はイメージです

「考えることはいいが、悩むのはムダだ」「悩む暇があったらすぐに行動してみなさい」とよく言われます。「そうだよな、将来のことをグダグダ考えていてもしょうがないよな」と、納得はしつつも、実践するのは難しいものです。

ビジネスマンが陥りがちな“悩みの悪循環”

 あなたも、よく将来のことを思い悩んでいるのではないでしょうか。

「今の仕事を続けていて、本当に大丈夫なのだろうか」
「老後のために最低2000万円貯めないといけないみたいだけど、そんなお金作れる気がしないよ」
「転職すべきか残るべきか……でも、自分の強みも明確になってないしなー」

 ぼくも正直、似たような悩みを抱えています。自分自身の力不足や将来への不安、軸を明確にしなければという焦り、他人と比較したときの劣等感、そういうものに定期的に苛(さいな)まれます。

 そのような悩みの悪循環から抜け出すためにはどうすればいいのか。実はとてもシンプルな考え方があります。それは「一日だけ生きる」という考え方です。自己啓発の大家、デール・カーネギーの名著『道は開ける』の第一章第一節は「今日、一日の区切りで生きよ」というタイトルです。彼はこう述べています。

「過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。今日一日の区切りで生きよう」

「一日だけ生きる」という考え方

カレンダー

 また、映画化もされた漫画『賭博黙示録カイジ』の登場人物で、主人公カイジの宿敵でもある大槻班長は、このように言っています。

「明日から頑張るんじゃない。今日、今日だけ頑張るんだ。今日頑張った者、今日頑張り始めた者にのみ明日が来るんだよ!」

 もちろん、将来のプランニングをしたり、過去を振り返って対策をすることが無意味というわけではありません。無意味どころか、将来のことを真剣に考えることも、過去を振り返って自分の学びにすることも、とても重要です。

 しかし、ながら、ぼくらはどうしても考えすぎてしまいます。将来のことなんか、ぶっちゃけいくら考えてもわかりません。わかるとすれば「今を真剣に、かつ楽しく生きたほうが、将来は明るくなる可能性が高い」ということぐらいでしょう。

 また、過去をいくら振り返っても、その結果を変えることはできません。過去を活かすことができるとしたら、「過去の経験から何らかの法則を導き出し、今の活動を輝かせる糧にする」ぐらいでしょう。

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