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お笑いコンビ・カミナリ『水曜日のダウンタウン』改名ドッキリの真実

 2016年の『M-1グランプリ』で決勝に進出して以降、すっかりお茶の間の人気者となったお笑い芸人コンビ、カミナリの石田たくみさん(30)と、竹内まなぶさん(30)

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カミナリの竹内まなぶさん(30)と、石田たくみさん(30)

 テレビ番組に露出する一方で、今年から2か月に1度新ネタをおろす『カミナリの漫才』を開催するなど漫才に磨きをかけている。今、どんな思いで活動しているのだろうか? 番組出演時のエピソードや幼少期の思い出、ここ最近で話題のサンドウィッチマン・伊達みきおさんとの関係などを含めて、インタビューを敢行した。

保育園で“ガ行”しか言わなかった

――2人は近所の幼馴染み。幼少期のエピソードを聞かせてください。

竹内まなぶ(以下、まなぶ):僕の実家ってスーパーなんですけど、小さい頃ってまだ雑誌コーナーにエロ本が置いてあったんです。で、そこから人妻系のエロ漫画をもって来てレジ前の地べたに広げて、たくみと笑いながら読んでたのが一番最初の記憶ですね。3歳頃だと思います。

石田たくみ(以下、たくみ):僕の最初の記憶は、保育園で、5歳くらいの頃。まなぶにどんな質問しても「ガーッ」とか「ギーッ」しか言わない。けど、しばらくしてパッと見たら、1つ下の妹とはメチャクチャ話してる。「あれ?」と思って、もう1回声かけにいったら、また「グーッ」みたいな(笑)。ただ、まなぶの家に行けば普通にしゃべるんですよ。なぜか保育園では“ガ行”しか言わないっていう。

――2人ともかなり対照的な記憶ですね。

まなぶ:まぁ外だと自分を表現するのが苦手というか……。

たくみ:けど、よく考えたら今でもまなぶは変わってない。仲間うちだと饒舌なのに、バラエティ番組とか出ると口調がおぼつかなくなるし(笑)。テレビを見ている方たちが思う、まなぶのイメージって「オドオドしてる」「優しい」「主導権はたくみくんだよね?」だと思うんです。ただ、実際はネタも2人で書いてるし、対等な関係なんですよね。

『水曜日のダウンタウン』の“改名ドッキリ”

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「あのドッキリは、オレの言ったとおりになった」(たくみ

――3月に放送された『水曜日のダウンタウン』で、「怪しい占い師に傾倒しはじめたたくみさんが改名を決意する」という“改名ドッキリ”企画に出演して話題となりました。温厚な印象のあるまなぶさんが、珍しく語気を強めていましたが。

たくみ:事前の打ち合わせで、番組のスタッフさんから「まなぶさんってどんなリアクションすると思います?」って言われたときに、「まなぶはキレて、俺を説得すると思いますよ」って話したら、笑いが起きたんです。企画段階でスタッフさんは、まなぶが改名を受け入れると想定してたみたいで、実際フタを開けてみたら、オレの言ったとおりになった。

――まなぶさんが放った「君の人生は俺の人生だし、俺の人生は君の人生なんだよ」というセリフは、ネットで「熱い友情だ」と話題になりました。

たくみ:芸人になりはじめの頃にも、まなぶはそういう感じがあった。ただ、僕と違って、なかなか先輩からイジられなかった。けど、ある日、公園で、ちょっと変わったおじさんを見かけたときに「あ、まなぶの親戚だ」ってオレがボケたら、「オレとアイツの血ぃつなげんじゃねぇ!」って突然キレた。

 一緒にいた先輩も、それが相当意外だったみたいで、息できないくらい爆笑して。それから、まなぶは「身内をイジればキレる」ってタグづけされるようになった。だから、“改名ドッキリ”は本当に嬉しかったですね、正論でキレるまなぶが、一番面白いから。

まなぶ:正論キャラは本当、嫌ですね、そんな芸人いないじゃないですか。ただ、“改名ドッキリ”は本気で解散を考えましたよ、そんな人とはやってられないって。

たくみ:まなぶは“解散”って口ぐせなんですよ、なんかあったらすぐ言う(笑)。たぶん、そのときは本気なんですけど、あとで淋しくなるタイプ。中学生の彼女みたいなトコがあるんです。

サンド伊達の落書きに「こんな笑いは考えられない」

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「伊達さんはいまだに僕に謝って来ない」(まなぶ)

――事務所の先輩であるサンドウィッチマンとの関係はどうでしょうか? まなぶさんは、以前番組で、伊達みきおさんに対して、恨み節を述べていましたが……。

たくみ:伊達さんが、まなぶのブランドシャツのタグに“ぐっち”って落書きしたヤツですね。正直、本気でまなぶはキレてました(笑)。伊達さんがいる前では「ちょっと~、伊達さん」だったんですけど、2人になったときに「こんな笑いは考えられない」って。

まなぶ:僕にとっては真剣な話なので、今、かなりもがいてます。ただ、これで「伊達さんに落書きされた!」ってツイッターに上げるのとかは違うって思ったんですよね。なんか、ネタで済まされてしまう気がして。

たくみ:今はもう落書きはしないですけど、伊達さんがまなぶで遊ぶんですよ。仕事が一緒になったら、まなぶのとなりに来て「え、なに怒ってるの?」とか言いながらペンを近づけたりして(笑)。

まなぶ:伊達さんはそれが最高に楽しいみたいです。オレの表情とかリアクション見るのが(苦笑)。いまだに僕に謝って来ないですけどね。

たくみ:実は伊達さんも「まなぶ、本気で怒ってるよね?」って気にはしてたんですけど、素直に「ゴメン」って言えないだけなんです。あの人、ガキ大将気質なんですよ(笑)。

ウンナン内村と共演「小学生の自分にありがとう」

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――先月、番組で、ウッチャンナンチャンの内村光良さんと共演されていました。子どもの頃から見て来た憧れの芸人さんだと思いますが影響はありますか?

まなぶ:学校の話題が、ずっと『笑う犬の冒険』(フジテレビ系)だったりしましたからね。影響は大きいと思いますよ。

たくみ:だから僕らの結成当初はコントやってたんだと思います。

――番組は、事務所の先輩である永野さんが2人の実家に訪問するクイズ企画。学生時代の写真や文集も紹介されていましたね。

まなぶ:たくみが小学校の文集の「わたしのたから物」で、イライラ棒(『ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!!』内で放送されていたゲーム、のちにゲーム化も)って書いていたのを見て、改めて内村さんすごいなって思いました。「そういえば、『炎のチャレンジャー』に出ていた人だ!」って驚きましたし。

たくみ:僕、その文集のことを本当に覚えてなかったんですよ。「え、こう、つながるんだ!」ってビックリしたし、あのときは小学校2年生の自分に「ありがとう」って思いましたね(笑)。

――いま目指しているのはバラエティ番組のMCですか?

たくみ:はい、もちろんやりたいです!

まなぶ:ときどき今もやらせてもらってるんですけど、やっぱり自分たちでMCやってるときが一番楽しいですからね。

<取材・文/鈴木旭 撮影/スギゾー>

【カミナリ】
幼なじみの石田たくみ、竹内まなぶの2人からなるお笑いコンビ。2016年の『M-1グランプリ』で決勝に進出し、一躍全国区に。「おはスタ」(テレビ東京)「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送、毎週木曜)など出演中。6月9日に、3回目となるライブ『カミナリの漫才』が開催

フリーランスの編集/ライター。元バンドマン、放送作家くずれ。エンタメ全般が好き。特にお笑い芸人をリスペクトしている。個人サイト「不滅のライティング・ブルース」更新中

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