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結婚式でスクラム組んで合唱。ところが背景にトンデモナイものが!

暮らし

「久しぶりに山男の歌をスクラム組んで歌えると喜んでいたのに」とがっくりとした口調で語る、木村浩人さん(仮名・27歳)。

登山

 大学の山岳部の同期だった河村さん(仮名・28歳)の披露宴で、OBらと合唱するつもりが、とんでもないハプニングが起こったのです。

山岳部のOBが企画した「結婚式での合唱」

「河村とは法学部のゼミでも一緒でした。勉強熱心で弁護士になりたいと言っていましたが、経済的な理由で浪人ができないため、語学教材のベンチャー企業に就職しました。忙しくて登山もできないとよく嘆いていましたが、真面目な性格のかいもあって、25歳頃には主任になったそうです」

 そんな河村さんが中学の時の同級生と結婚すると聞いた木村さんは、山岳部のOBたちに連絡。あっという間に「二次会でもいいから出たい」と、メンバーが集まります。

「彼に人望があることも良くわかりました。しかも、河村は披露宴に、僕を含めて8人も招待してくれたんです」

 青山にあるチャペルと披露宴会場はGW中とあって、朝から挙式のラッシュでした。木村さんらは午前中に披露宴会場を下見してから、近くの小さな公園で仲間たちと合唱のリハーサル。親子連れが多かったので、声量を抑えての練習でした。

「早く歌いたくて、うずうずしていました。先輩たちも、久しぶりに歌うみたいで、みんなウキウキしていました。披露宴が待ち遠しくて仕方がないって感じで、はしゃいでいました」

披露宴で合唱する「山男」新郎も加わって

結婚式

 ところが、会場でアクシデントが起こってしまいます。

「午後2時にチャペルで挙式の後、午後4時から披露宴でした。新郎の知人がプロのDJで、音楽・映像の制作が得意。会場の映像も、彼が担当することになりました。僕らが、『山男の合唱が始まるときの映像は何か』と聞くと、スイスの高山風景とのことでした。個人的にはスイスより日本の山の方がよかったのですが、すでに映像を仕込んだと聞いて断念しました」

 段取りでは、木村さんらがアカペラで歌い、スクラムを組みます。そして、新郎の河村さんも参加してから、映像と音楽が流れるというものでした。本番では打ち合せ通り、木村さんたちが歌い出すと、新郎が高砂から降りてきてスクラムを組み、15人以上の大合唱になりました。

 その瞬間、予想できないことが起ったのです。

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