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結婚式で悪酔いした同僚たちの奇行。ナンパ、ヤジ、流血事件…

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 結婚式は一生に一度の大イベント。だからこそ、新郎新婦と会場スタッフとの入念な打ち合わせによって計画されるものです。しかし、空気を読まない参列者によって台無しにされてしまうこともあるようです……。

結婚式

※画像はイメージです(以下、同じ)

 今回話を聞いたのは会社員の高野翔さん(仮名・26歳)。学生時代の友人Aさんから招待された結婚式に参列することになったそうです。

突然、新郎に「トラブル対応」を頼まれる

 友人のAさんは学生時代から付き合っていた彼女と無事ゴールイン。前祝いも兼ねて、Aさんを含めた仲良しグループで集まり、食事をすることになったそう。

 終始和やかなムードで思い出話に花が咲くなか、Aさんが突然、結婚式当日の注意点について話し始めます。

「神妙な面持ちで、『酒癖が悪い人が多い職場だから、何かトラブルが起きそうになったら止めてほしい。からまれても冷静に対応してほしい。本当に申し訳ないけど、お前らにしか頼めない』と。

 なんで、そんな人たちを招待したのかと聞くと、『世話になった上司だけ呼ぶつもりだったけど、思い切って全員誘うことにした。誘った誘ってないってなると角が立つから』と。Aは義理堅い性格だったので、その場は納得して了承しました」

 トラブル対応を任されたことに一抹の不安があった高野さんですが、その予感は的中します。

明らかに場違いなファッションのゲストが…

 入念なシミュレーションを重ねた甲斐もあってか、挙式はつつがなく終了し、プログラムは例の職場メンバーが多く参加する披露宴に進行します。

 想像より大人しめな面々を前にし、高野さんもまずは胸をなでおろします。しかし、まず1つ目の驚きが――。

「普段着、それも半そでのポロシャツに短パンで来てる人がいたんです。本人は意に介していないようでしたが、周囲からは容赦なく冷たい視線が注がれていました。僕の友人もシャッター音のしないカメラアプリでこっそり撮影していました。

 スーツを持っていなかったのか、それともギャグのつもりだったのかは不明ですが、後者だとしたら失敗ですね。完全にスベっていて、さすがに身内からも呆れられているようでした」

 その後、職場メンバーは平静を保ってはいたものの、空いたボトルの数に比例して、だんだんと本性を現してきます。

「新婦友人のスピーチ時に大声で野次を飛ばしたり、ナンパまがいのことをし始めたんです。Aの事前の忠告もあり、想定の範囲内の蛮行だったので、当初の予定通り僕らが空気が壊れないように努めました。一般人よりガタイの良い元ラグビー部の僕らがにらみを利かせたせいか、そこまで場は荒れずに済みました」

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