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“3足のわらじ”で活動する「日本一都市伝説に詳しい」音楽家の来た道

 芸人が作家をしたり、俳優が歌手になったりすることが珍しくなってきた昨今、2足のわらじを履くタレントも少なくない。そんななか、ヴォーカリスト、音楽プロデューサー、都市伝説テラーと、実に“3足のわらじ”で活動するのが久樂陸さん(43)

音楽

音楽プロデューサーの久樂陸さん

 東京オリンピックの関連のCMに楽曲提供する一方で、昨年より複数のテレビ番組に出演して都市伝説を披露したりしているが、「音楽と都市伝説の両立」というその珍しいスタイルは、どのようにして生まれていったのだろうか? 今回、本人に直接インタビューを敢行した。

縦横無尽なソロ活動。松原裕との思い出

――今年3月に公開されたasicsの東京オリンピック・キャンペーン用WebCMに楽曲を提供されていますが、どういった経緯でオファーがあったのでしょうか?

久樂陸(以下、久樂): NHKや企業とお仕事することは、映像制作会社経由で、以前からあったんです。今回もいくつかあるうちの1社から依頼があって制作した感じですね。

――ソロプロジェクト「Logeq」では、ラオス共和国やタイなど海外からオファーがきてライブを行っていますが、こちらはどういった流れで?

久樂:アジアやニューヨークって日本の音楽の人気が高いから、現地の日本大使館が企画するジャパンフェスみたいなイベントが多いんです。それにかかわるイベンターから呼ばれた気がします。正直ぜんぶは覚えてないんですけど(笑)。

 あと、3年前にニューヨークでライブして以降、海外の音楽関係者とつながりができて、インスタグラムに上げている写真や動画に反応してくれたことも大きいです。海外のサブミッションメディアで、Logeqの曲が紹介されたりした影響もあるかもしれないですね。

――久樂さんは昨年活動を再開したロックバンドFedMUSICのフロントマンでもあります。4月に亡くなった音楽プロデューサーの松原裕さんとも交流があったと思いますが、印象に残っていることはありますか?

久樂:彼は、FedMUSICをすごい評価してくれて、神戸に行くたびに、「メチャメチャいい! あんたは才能ある!」って言ってくれたのを思い出しますね。あとバンド愛がすごくて、どんなに知られていないバンドでも必ず朝まで打ち上げに参加するんです。ただ、酒の量もハンパじゃなかったから……亡くなったのは悲しいし、本当に残念ですね。

都市伝説トークライブは「打ち上げ」から生まれた

――『ニノさん』(日本テレビ)『音流~ONRYU~』(テレビ東京)で、原昌和さん(the band apart)と怪談&都市伝説を披露しています。そもそもなぜ都市伝説を?

久樂:FedMUSICで、年間100本とか全国各地をライブして回っていたときがあったんですが、ライブの打ち上げごとに、僕が都市伝説を披露していたら「面白いヤツがいる」といろんな音楽関係者に伝わったみたいです。

 アイツ(原)は、昔から心霊スポットめぐりが趣味で、面白い怪談コラムみたいなのを書いていた。僕は都市伝説なので、それとは違う形で噂が広まったというか、気づいたら僕が一番都市伝説に詳しいミュージシャンになっていましたね(笑)。

――自然に営業活動していたと(笑)。ライブハウスで都市伝説のトークライブをはじめたのはいつ頃ですか?

久樂:4~5年前ですね。打ち上げの話が伝わってライブハウスの店長から声をかけられました。