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注目の特急車両がデビュー。東武、西武、JR東日本の「日帰り観光」戦略は?

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JR東日本、中央本線特急をE353系に統一

川越特急

JR東日本E353系

 今度のダイヤ改正で、管内の中央本線定期特急がE353系に統一(一部の臨時特急は、引き続きE257系で運転)。併せて、特急<スーパーあずさ>を<あずさ>に統合、全車指定席制の導入、新宿―河口湖間に特急<富士回遊>の新設を行なう。

 この列車は、大月から富士急行線に直通。途中の富士山は世界遺産でおなじみ、富士山の最寄り駅。また、ホームから富士山を眺められる。

 富士急ハイランドは同名遊園地、河口湖は同名湖の最寄り駅で、休日は日帰りの観光客らでにぎわう。

びゅうプラザで「日帰り富士急ハイランドの旅」発売

 特急<富士回遊>に乗って、日帰り観光を楽しむには、こちらを提案したい。

 まず、JR東日本のびゅうプラザでは、「日帰り富士急ハイランドの旅」を発売(2019年3月末まで)。往復乗車券+富士急ハイランドのフリーパス、往復乗車券+スケートリンクの滑走券と貸スケート靴をセットにしたもの。新宿発の大人料金は6,000円からで、特急料金込み。

 次にJR東日本の「休日おでかけパス」(大人 2670円、小児1330円。特急券等は別途購入。当日購入OK)を使い、フリーエリア外の富士急行線内で精算する手もある。JR東日本、東京モノレール、りんかい線(東京臨海高速鉄道)の駅から大月まで片道1,340円以上でモトがとれるので、遠方にお住まいの方にとっては、大変おトクだ。

 春のダイヤ改正まであと少し。東武鉄道はじめ鉄道各社、さまざまな誘致策を行なっている。旅の1ページに、賢く活用してみてはいかがだろうか。

<取材・文・撮影/岸田法眼 取材協力/東武鉄道、西武鉄道>

レイルウェイ・ライター。「Yahoo! セカンドライフ」の選抜サポーターに抜擢され、2007年にライターデビュー。以降、ムック『鉄道のテクノロジー』(三栄書房)『鉄道ファン』(交友社)や、ウェブサイト「WEBRONZA」(朝日新聞社)などに執筆。また、好角家の側面を持つ。著書に『波瀾万丈の車両』『東武鉄道大追跡』(アルファベータブックス刊)がある

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