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注目の特急車両がデビュー。東武、西武、JR東日本の「日帰り観光」戦略は?

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「池袋―川越間」のルートを比較、優位なのは?

川越特急

川越特急の下りは池袋―小川町間、上りは森林公園―池袋間を運転

 鉄道による池袋―川越間のメインルートは東上線で、川越特急は最速26分、快速と急行は約30分で結ぶ。このほか、JR東日本の埼京・川越線、西武の池袋・新宿線(西武は本川越駅)があり、日中の所要時間、大人運賃を比較してみよう。

■東武 池袋―川越間30.5キロ
・運賃:470円(IC運賃:463円)
・最速所要時間:川越特急26分

■JR東日本 池袋―川越間39.6キロ(埼京線経由)
・運賃:670円(IC運賃:669円)
・最速所要時間:快速48分

■西武 池袋―本川越間43.4キロ(所沢乗り換え)
・運賃:470円(IC運賃:463円)
・特急料金:400円
・最速所要時間:特急<ちちぶ>と各駅停車の乗り継ぎで43分
(参考までに、池袋線急行と新宿線各駅停車の乗り継ぎは52分)

 JR東日本埼京線の日中時間帯に川越線へ直通するのは、快速のみ。しかも、20分間隔なので、川越観光としての利便性は、いまひとつの感がある。

 運賃に関しては、東武と西武が同額。しかし、西武側は距離が10キロ以上遠いほか、新宿線の急行は田無以遠が各駅に停まることが大きく影響し、所要時間は大差がつく。広義の池袋―川越間は東武が早くて安いようだ。

東武と西武、川越日帰り観光のきっぷを発売

川越特急

東武の小江戸名所めぐりバス

 東武と西武は、川越観光のきっぷを発売し、観光客の誘致に力を入れている。それぞれの施策を見てみよう。

 まずは東武から。東上線と越生線の各駅(川越、川越市、寄居、越生を除く)で「小江戸川越クーポン」を発売(当日購入OK)。乗車駅―川越・川越市間の往復運賃が割引になるほか、川越駅発着の東武バスに1日乗り放題、27の協賛店で特別サービスの特典がつく。池袋からの料金は大人1000円、小児520円。

 一方、西武でも小竹向原、本川越、多摩川線の各駅を除く全駅で「小江戸・川越フリークーポン」を発売(当日購入OK)。

川越特急

小江戸巡回バス

 乗車駅―本川越間の往復運賃が割引になるほか、イーグルバス運行の小江戸巡回バスに1日乗り放題、117の施設や協賛店で割引料金の特典がつく。池袋からの料金は大人1260円、小児650円。

 なお、「小江戸・川越フリークーポン」は通年発売だが、年末年始など、一部の日ではイーグルバスが一部運休になるため、発売休止となる日があるので御注意を。また、新宿線西武新宿・高田馬場―本川越間の往復乗車券と、往復特急券がセットになった「川越アクセスきっぷ」も、西武新宿および高田馬場で発売。大人1500円、小児750円で、快適な移動ができる。

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