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彼氏の「殴らないデートDV」に苦しむ20代女性。「男と話すな」と怒鳴られ…

 夫婦間のDVが深刻な問題へと発展するケースが多い昨今ですが、結婚する前のカップルたちの間で「デートDV」に陥ってしまう若い世代が増えているそう。

写真はイメージです(以下同じ)

 DV加害者更生プログラムを主催する「NPO法人 女性・人権支援センター ステップ」の栗原加代美さんは「女性の5人に1人がデートDVの被害に合っています」とのこと。

 2017年度に実施された内閣府の調査では、交際相手から暴力(※)を受けた経験のある女性が21.4%。まさに5人に1人の割合で被害者がいるという事実がデータに表れています(ちなみに男性の被害経験者は11.5%)。

※身体的暴力はもちろん、精神的暴力、メールや交友関係を監視するなどの束縛行為、性的強要なども該当する。

 実際に、夫からの過剰なまでの監視行為に悩み、別居を選んだ20代女性に話を聞きました。

恋人時代から束縛が激しかった

 埼玉県内に住む浅井可南子さん(仮名・28歳)は、高校時代から交際していた同級生の男性と20歳の時に結婚しました。

「高校2年生の時に、同級生だった旦那と付き合うことになったんですが、その頃からかなりの束縛をされていました。ガラケーの待ち受けは一緒に撮影した写真、ロックの暗証番号は2人が付き合った記念日にされ、学校で他の男の子と話すのは禁止。スカートの丈は短すぎてはダメなど……。

 彼のことは好きだったけど、恋愛感情のない異性と関わることってあるじゃないですか。そうすると、その日は大変。家に帰ってから長文のメールで罵声を浴びせられ、『俺のことを好きなら今すぐ家に来い』『男と話さないと誓え』などと言われました」

 可南子さんは、なぜそのような男性と別れなかったのでしょうか。

「普段はすごく優しくて、『別れたい』と思うようなことがあっても次の日に『昨日はごめん』とか言われると、許してしまって……。高校を卒業後、私は美容系の専門学校に進学し、彼は親戚が経営する建築関係の会社に就職しましたが、関係は続きました」

子供ができたら彼が変わるはず…

お腹をおさえる女性

 可南子さんは「それ以降も束縛は継続して、会う日はメールを必ずチェックされていました」と語ります。

「この頃から『メールの返信が遅い』と言われるようになりました。専門学校ってカリキュラムが結構忙しく、まめに連絡が取れないんです。でも彼は『付き合ってるんだから10分以内に返信しろ』などと強要してきて……あの時に気が付いて別れてればなと思います」

 1年後、諸事情で専門学校を中退し、県内のとある会社で派遣社員として働き始めた可南子さん。そして翌年、彼と結婚することになります。第三者から見ると「なぜそんな人と結婚を……」と感じてしまいますが、理由があったそうです。