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20代が「老後も安泰」して暮らせる貯金額は…年金だけで大丈夫?

コラム

 街を見渡せば警備員に自転車の整理員、コンビニ店員など高齢者が働く姿をよく見かける。人生100年と言われる今、定年後も働き続けるのは当たり前の時代かもしれない。

老後の仕事を今から考える

※画像はイメージです(以下、同じ)

 だが、bizSPA!世代の20~30代が老後を迎えたとき、高齢者人口はピークを迎える。死ぬまで働く世代は月々いくら稼げば暮らしていけるのだろうか、試算してみた。

老後に必要な資金は3000万円程度

「老後も働き続けるのが当然」と思いながらも、年金や貯蓄を踏まえ、具体的に月いくら稼げばいいのか具体的に把握している人は少ないのではないだろうか。

 一般的に、働かずに老後を過ごすために必要な資金は3000万円程度といわれているが、実際に貯蓄できている人はごく一部。

 現在のサラリーマンの貯蓄事情を鑑みて、定年を迎える65歳時点で500万円の貯蓄があるサラリーマン夫婦(住宅ローンは完済、妻は専業主婦)の場合、月いくら稼げばいいのか、FP(ファイナンシャル・プランナー)の畠中雅子氏に聞いてみた。

「月いくら稼げばいいかは生活サイズによって決まるので一概には言えませんが、65歳以降の夫婦の生活費は月20万~25万円程度になっています」

年金受給額で生活費を賄えるかは努力次第

 年金と貯蓄でこれらの費用は賄えるのか?

「年金受給額が目減りする可能性はあるとしても、突然もらえなくなるわけではありません。夫の生涯平均年収が600万円で厚生年金と国民年金を受給、妻が国民年金を受給、というパターンであれば現状の計算式での年金は月額21万~23万円程度となります」

 努力すれば月々の生活費は年金受給額内に収めることが可能に見える。しかし――。

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