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転職をサポートする会社が「退職代行サービス」も請け負うワケ

学び

 新入社員が「石の上にも三年」と言われた時代も今や過去の話。今どきの若いビジネスマンは自分に合わないと思ったらすぐ会社を変えるという人も多い。

 第二新卒や既卒といった若手に特化した人材紹介業を展開する株式会社UZUZ。ベンチャー企業ながら、多くの第二新卒、フリーターなどの転職をサポートし、業界内外での注目度は高い。

資料を提示する男性サラリーマン

※画像はイメージです(以下、同じ)

 前回は、創業メンバーの一人でもある専務取締役の川畑翔太郎さんに第二新卒やニート、フリーターの転職事情について話を聞きました。後編では同社話題の「退職代行サービス」について聞きました

退職代行サービスは意外とシンプル

――10月29日から退職代行サービス「リスタート」を開始して、反響はありましたか?

川畑翔太郎(以下、川畑):広告は打ってなかったんですけど、反響は結構ありました。もう退職代行が済んだ人もいます。外部の人が介入するとスッと交渉が進むケースが多いんです。

――自分で辞められない人って意外と多いんですね。

川畑:辞められなくなる人は自力で抜け出せなくなっています。最終的に病気になるまで引きずってしまう場合もあります。そういう人はガンガン退職代行を活用してほしいです。

――具体的にどうやってスタートしていくんですか?

川畑:シンプルです。本人と話して意思が固いと判断したら、企業に退職の旨を連絡するだけですね。こういうステップで退職届を出してくださいと、最低限本人がやらないといけない部分だけは本人にやってもらいます。

 最終的に本人に意思を固めてもらわないとひっくり返されるかもしれませんし、本人が提出したって事実は必要なので、メールでも良いので証拠が残る形で。ちなみに直接会わなくてもLINEかメール、電話かでやり取りできれば全国どこでも対応できます。

退職と転職は表裏一体。UZUZがやる意味とは

リスタート

UZUZが運営する、20代専門の退職代行サービス「リスタート」
※画像は公式サイトより

――第二新卒、既卒の転職サービスを行うUZUZがこう言ったサービスを始めるのは自然な流れのような気がしました。

川畑:退職と転職は表裏一体なのに、みなさん転職の話ばかりしがちですよね。メンタルが傷ついてから転職するより、できるだけスムーズに退職できたほうが次のステップにも進みやすいと思います。

――ローンチする前に何を準備したんですか?

川畑:弁護士の先生と事前に相談して、どこまでだったら自分たちだけでできるのかをきっちり線引きしました。あとは何かあったときに自分たちで分からない範囲に関して相談できるような形にしてサービス設計を進めていきました。

――同業他社との差別化は図っていますか?

川畑:弊社の場合、圧倒的に転職サービスがメインだってことですね。退職代行もやって転職サポートもやるのは弊社しかないので。

(競合で)弁護士がやってるサービスもありますけど、きっちり住みわけができています。弁護士にお願いしたら数万円じゃ済まないくらいお金がかかるので。

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