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失敗しない「クレジットカード」の選び方。“クレカ100枚所持”の達人に聞いた

コラム

 ネットニュースの見出しや雑誌の表紙で「ポイ活」という単語を見かけることが多くなった。それもそのはず、2020年度のポイント発行額は過去最大の1兆4000億円に上っていると野村総合研究所は発表。

菊地崇仁氏

菊地崇仁氏

 アラサー記者のヤナカは、「面倒」というシンプルな理由で、ポイントの類をあまり意識せず生活していた。しかし、この数字を目の当たりにしてしまうと、どうも日々の生活で損をしているような気がしてならない。

 そんなタイミングで、ポイント交換案内サービス「ポイ探」を運営し、100枚以上のクレジットカードを所持する菊地崇仁氏@takahitokikuchi)に話を聞かせてもらえることになった。せっかくの機会なので初歩的なことから根掘り葉掘り尋ねてみるとしよう。

カードのポイントを把握していない人も多い

 菊地氏曰く、ポイントを付与する11業種(コンビニ、ドラッグストア、家電量販店など)の中で、クレジットカードのポイント発行額が最も大きく、恩恵に預かっている人も多いそうだ。

 恥を忍んで告白すると、筆者はマイルを貯められるクレカを数年使っているのだが、貯めたポイントをどうやってマイルに変換するのか、ピンと来ていない。今まで損したポイントのことを考えると目まいがしてくる……。

「実は、自分のカードにどんなポイントが貯まるのかを把握していない人は意外と多かったりします。ポイントを使わないのであれば、そのカードを使う必要は全くありません。マイルのシステムが理解できなかったとしても、もっとわかりやすい他のポイントを貯めれば良い。浮いたお金で飛行機に乗れれば結果は同じですから」

初心者には「共通ポイント」がおすすめ

菊地崇仁氏

菊地氏に教えを乞う筆者

 ズボラな人が自分だけではないとひとまず安心したところで、ゼロからポイントを貯める場合は何から始めれば良いのか考えていきたい。

 生活に欠かせない存在だからこそ、やはりクレカを新調するのが、ポイ活を始めるうえで手っ取り早いように思える。選択肢がありすぎるため、二の足を踏んでしまっていたが、菊池氏が候補を絞り込む方法を教えてくれた。

「まずは、貯めるポイントを決めるべきです。初めてポイントを貯める方は、いわゆる共通ポイントと言われている『Tポイント』『Pontaポイント』『楽天ポイント』『dポイント』の4種のどれかを選ぶことをおすすめします。『よく買い物する店』『携帯電話のキャリア』など、生活の動線を確認してみましょう。

 近所にローソンがあるなら『Pontaポイント』、ウエルシアがあるなら『Tポイント』、キャリアがドコモなら『dポイント』といった具合です。貯めるポイントが決まったら、そのポイントがたくさん貯められるクレジットカードを作りましょう。最初は無理なく貯められるカードを選ぶのがおすすめです」

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