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『科捜研の女』現場は驚き。石井一彰が影響を受けた“男性俳優”2人の存在

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 1999年に放送がスタートして以来、科学捜査に焦点を当てた警察ドラマの先駆けとして、多くのファンを魅了し続けている『科捜研の女』シリーズ。ついに、待望の劇場版が誕生しました。

石井一彰

石井一彰さん

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 主人公の榊マリコを演じる沢口靖子をはじめ、お馴染みのメンバーが勢揃いし、シリーズ史上最難関と言われる“世界同時多発不審死事件”に挑んでいる本作。今回は、2015年から京都府警・捜査一課の蒲原勇樹を演じている石井一彰さん(37)に、現場で学んだことや人間関係で大事にしていることなどについて、教えてもらいました。

映画化は「率直にうれしかった」

――本作は、自身にとって初の映画出演となります。最初に映画化が決まったときは、どのような気持ちでしたか?

石井一彰(以下、石井):まずは、率直にうれしかったですね。僕が参加したのは6年前ですが、シリーズが始まってからはすでに20年以上。映画版はずっと応援してくださっている方々に対して、恩返しの意味がある作品だと感じました。最初はドラマ版とどう切り替えようかと考えましたが、映画になったからといって蒲原のキャラクターが急に変わるわけでもない。そう気が付いてからは、気負うことなく挑めました。

――本シリーズに参加するまでは、舞台を中心に活動していましたが、環境の違いは大きかったですか?

石井:31歳で初めて映像の仕事をするというのは遅いほうだと思いますが、実際に現場に入ると、知らないことばかり。しかも、レギュラーの方々の輪に後から入っていく立場だったので、結構大変ではありましたね。

舞台と映像の違いにとまどうことも

科捜研の女

(c)2021「科捜研の女 -劇場版-」製作委員会

――そこには、30代で新しい挑戦をすることに対する不安もあったのではないかなと。

石井:舞台を続けていくなかで、この先どうしようかと考えていた時期でもあったので、どちらかというと、最初は期待と喜びのほうが大きかったです。ただ、現場に入ってからは不安になることもありました。

――特に、どういったことに苦労しましたか?

石井:立ち位置ひとつとっても、かなり違いを感じました。たとえば、舞台だと照明のあるところならわりと自由に動けますが、映像で同じことをするとカメラのフレームから外れてしまうこともある。そんな基本的なこともわからない状態でした。「石井ちゃん、入ってへんで!」みたいな感じで、スタッフの方に注意されることもしばしば……。

――そういった現場で、戸惑うことも多かったのでは?

石井:正直に言うと、最初はすごく驚きました。京都撮影所は、皆さん職人気質ですから。ただ、撮影のあとにみなさんが丁寧に教えてくださったおかげで、徐々に慣れていくことができたので、本当に温かい方が多い現場だなと感じました。それでも1シーズン目は、どういうスタンスでいればいいのかに悩み、つねに緊張していたと思います。

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