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変質者や露出狂が出没も…28歳女性が住んだ「トラウマ部屋」の思い出

コラム

 賃貸で借りる家の基準は人それぞれです。立地重視の人もいれば、間取りや家賃が譲れないという人もいるでしょう。金銭的に余裕があれば全ての望みは叶うかもしれませんが、なかなかうまくはいかないものです

不動産屋 女性

画像はイメージです(以下同じ)

希望条件が高すぎて…

 井川祥子さん(仮名・28歳)は、自分の引っ越しについて「情弱が理由で失敗した典型例」と自虐します。彼女は大学進学を機に上京し、初めての一人暮らしを経験しました。

「ネットで事前に物件情報を見ていましたが、実物を見てから決めたかったので、あくまで目星をつけるため。地元が山梨ということもあり、帰りやすい中央線沿いの不動産屋に足を運んでみました」

 物件の希望条件は風呂トイレ別、2階以上、オートロック、駅徒歩5分、家賃6万5000円以内だったそうですが、不動産屋に思わず苦笑いされてしまったんだとか。

条件が合うのはパッとしない物件しかない

落ち込む女性

「すぐに『こんな好条件な物件はありませんよ』と諭され、優先順位を決めろと言われました。風呂トイレ別はマスト、2階以上、6万5000円以内も譲りたくないと言うと、ちょっと困った顔をしながら数枚の間取り図を出されました」

 希望額以内に収まるのはどれも微妙な物件で、めぼしい物件は全て7万円以上……。意外と中央線沿線は家賃が高かったのです。

「親が6万5000円以上は『絶対無理』というので、予算内の3件だけ内見することにしたんです。1件目はまさにボロアパートという感じ。12畳と広かったんですが、お風呂が古いガス式のものでトイレが和式でした(笑)。2件目はマンションだけど、収納のない4.5畳で。どっちも全然住みたくならなかったです……」

 この時点で、すでに絶望感に包まれていたそうですが、とりあえず3件目も見ることに。

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