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雪で丸2日も車に…3年前もあった“福井の豪雪” 恐怖体験

コラム

 この冬は北陸や東北の日本海側などを中心に記録的な大雪に見舞われ、道路の除雪作業が追いつかないほど。その結果、雪で車が動けなくなり、長時間立ち往生するケースも各地で起きています。

大雪

画像はイメージです(以下同じ)

 在阪金属部品メーカーに勤める荒井直人さん(仮名・28歳)は2018年の2月、北陸出張中に車が雪で立ち往生するトラブルに遭遇。2日以上、足止めを食らったとか。

大雪になるとは思ってもいなかった

「2~3か月に一度のペースで北陸出張があり、会社のある大阪から毎回車で来ていました。このときは大雪の予報が出ているのは知っていましたが、スケジュールの関係で日程を変更できなかったんです。ただ、別に山間部に行くわけではなかったですし、車が動けないくらいの大雪になるとは思ってもいませんでした」

 でも、彼と同じように楽観視していた人は多かったはず。雪国というイメージのある北陸ですが、平野部ではそこまで積雪量が多いわけではなく、近年では真冬でもまったく雪が積もらない年も珍しくありません。

 ちなみにこのときは福井市内でも積雪量140センチ以上を観測。ここまで降ったのは37年ぶりだったそうで、後に「福井豪雪」や「北陸豪雪」と呼ばれたほどです

運悪く高速出口の手前で大渋滞に

大雪 渋滞

「まだ暗いうちに大阪を出発したのですが、北陸自動車道が福井市の手前の武生ICから通行止めになっているのを交通情報で知ったんです。そこで並行して走っている国道8号線で北上しようと思ったのですが、出口の手前で大渋滞。

 1時間近くかけて下りることができましたが、車が全部下道に来ちゃったからこっちもメチャクチャ混んでいました。それでも超ノロノロ運転でなんとか車は流れていたけど、福井市からも近い、あわら市を走っている途中で完全に停まってしまったんです

 しばらく待っても車列は一向に動く気配がなく、その間も雪は降り続いて数時間でタイヤの3分の1が埋もれてしまったそうです

「Twitterやネットニュースで車が立ち往生して完全にストップしていることを知り、その日の打ち合わせは到底間に合いそうにないので。当然キャンセル。会社にも事情を説明し、いつ戻れるかわからないと伝えました」

 すると、報告の電話を入れた後しばらくして、その上司からメールが届きます。確認すると、そこには「車のマフラーが雪で埋まると一酸化炭素中毒で窒息死する恐れがあるから寒くても除雪はマメにしたほうがいい」とアドバイスが書かれていたといいます。

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