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東京と広島で「同じ地名」が…28歳会社員がホテルの予約を間違えるまで

コラム

 出張先が国内の場合、会社側がすべて予約してくれるところもありますが、それは大企業や部長クラス以上のお偉いさんなどあくまで一部。実際には出張する本人が予約しているケースが多いようです

ノートパソコンとビジネスマン ボディーパーツ

画像はイメージです(以下同じ)

 しかも、上司や先輩社員が同行する際は、往復の新幹線や飛行機、ホテルを手配するのもすべて若手社員の役目だったりします。とはいえ、出張慣れしている人であれば、予約自体は簡単なはず。それでも時としてとんでもない予約ミスをしでかすこともあります。

広島の府中市への出張なのに…

「予約なんてちゃんと確認していたら間違えようがないじゃないですか。だから、自分がとんでもない間違いをやらかしたことに気づいたときは本気で焦りました」

 新人時代の失態をそう振り返るのは、機械メーカーに務める大賀康太さん(仮名・28歳)。彼がしでかした予約ミスとは、一体どんなものだったのでしょうか?

「広島県府中市にある取引先の工場へ初めて出張に行ったときのことです。自分で口にするのも恥ずかしいのですが、実はこのときに予約していたのは東京の府中市にあるビジネスホテルだったんです

血の気が引くが、課長はなぜか大爆笑

ホテル

 まさかの府中違い! それも運の悪いことにこのときの出張は直属の上司である課長と2人。ただし、約580キロも離れた同じ名前の街のホテルを予約していたことに気がついたのは、訪問先の工場を出た直後のことでした。

「打ち合わせが長引いてしまったこともあり、辺りはすっかり暗くなっていました。実は、タクシーを待っている間、上司に聞かれて予約していたホテルの名前を伝えたのですが、『そんなホテルあったっけ?』と言われたんです」

 広島の府中市にも府中駅がありますが、駅周辺にあるホテルはたったの1軒。ほかにはビジネス旅館が数軒あるだけ。慌てて予約確認のメールを見直してみると、住所は「東京都府中市」と書かれており、それを見た瞬間血の気が引いたといいます。

「ごまかしきれるものじゃないのでその場ですぐに謝りましたが、課長はなぜか大爆笑。『そのうち誰かやらかすんじゃないかと思ったけど、まさかお前がなぁ』って。怒られずに済んだのは助かりましたが、課長はニヤニヤしながら私のほうを見てくるし、それで無性に恥ずかしくなったんです」

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