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根性論ばかりの上司にイライラしたら…理屈で対抗してはいけない

学び

 東京大学中退という異色な経歴を持ちながら、明晰な頭脳を生かしマルチに活躍するラッパー・ダースレイダー(41歳)が、20代若人の切なる人生相談に答えます。

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 8年前に脳梗塞で左眼の視力を失い「片目のおじき」と呼ばれる彼。昨年は「余命が5年」であると告白し、日本のヒップホップ界に衝撃を与えました。

 そんなダースレイダーに今回寄せられたのは、「仕事を合理的に進められない上司にイライラしてしまう」という20代男性からの相談です。

Q.仕事を合理的に進められない上司に意見してしまう

25歳・IT企業営業・男性

「僕は物事を合理的に進めていきたいタイプで、仕事のチームの中にファクトベースで話せない人がいたり、感情的だったり気合いだけでプロジェクトを進めようとする人がいると、それがたとえ上司であっても構わず意見してしまったりすることがあります。

 そんなことが何度もあり、だんだんとチームの中で疎外感を感じるようになってきてしまいました。どうすれば僕の意見をちゃんと聞いてもらえて、さらにチームのみんなとうまくやっていけるでしょうか?」

A.相手に共感を示してから自分の意見を

ダースレイダー:何かのプロジェクトを進めるにあたり、チーム内の協調性を保てず協力を得られない状況を作ってしまうことが、果たしてそのプロジェクトを成功させるために合理的なのか? ってことをまず考えてみて欲しいと思います。

 1個、1個をファクトベースで合理的に進めた結果、目標から遠ざかっているんであれば、それは合理的ではない手段をとっていることになる。

 チームでひとつの目標を、合理的に達成するためにはどうしたらいいのかというと、人によっては、理論的な説明じゃなく、感情への共感を求めている人がいるってことをわかっていたほうがいいと思うんですね。「俺の気持ちわかってくれよ」って言ってる人に対して、理詰めの話をしたところで、距離を置かれてしまうだけだし。

 だから、そういった人たちと合理的に付き合うためには、その人がどういったものを求めているのかを考えた上で、まず共感を示すことが大事だと思うんですよね。感情論で話す相手に対しては、最初に「そうだね、確かにね」って共感してあげてから、「でもさ」って自分の意見を話し始めると、納得してもらえることもある。

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