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携帯ショップ店長が「クレーム対応」で毎日ラーメンを食べることになった理由

ビジネス

「とあるミスから毎日ラーメンを食べることになったスマホショップの店長がいます」

取引先6

 そう語るのは、ライフプロデューサーの矢加部英達さん。大手人材派遣会社で18年間勤務し、独立後は延べ2500人の転職をサポートしています。

 矢加部さんに、働く人の悲喜こもごものエピソードを披露してもらいました。今回紹介する、スマホショップに出現するモンスタークライアントは多種多様のようです

 千代田区のある駅近くの携帯ショップの田中店長(仮名・35歳)は、大好きなラーメン店があるのに我慢して、毎日、ある店のラーメンを食べ続けているそうです。理由は、機種変更に伴うアクシデント。

ゲームオタクなラーメン屋店長を怒らせてしまう

「あるラーメン屋の店長の機種変更に伴って、データーの移動サービスを終えたところ、後日ラーメン屋がかんかんに怒って、ショップにやってきたそうです。40代のラーメン屋の店長はゲームオタクで、レアキャラのゲームも数多く利用していました。そのため機種変更をすることによって、携帯の容量も軽くなると説明したのですが……」

 ところが、機種変更に伴ってゲームのポイントが0に。しかっも店長はバックアップを取っていなかったのです。怒った店長は「客にバックアップを取らせるのも、携帯ショップの役割」だと主張し、田中さんにある要求を突きつけます。

「ポイントの数だけ『ラーメンを食べに来い』ということでした。ポイント数が不明なので、やんわりと断ったそうですが、がなり声で攻め立てきて、『他のお客さんに聞こえてしまうし、どうしようもない』と田中店長は、とうとう頭を下げて、承諾したそうです」

 とはいえ、田中さんはラーメン大好き。「普通にラーメン食べるだけなら、余裕でしょ」と楽観しきっていました。しかし、それから半年間、昼食は毎日ラーメンを食べるはめになり、おかげで好きなラーメン屋にも足を運べませんよ…」と嘆く日々だとか。

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