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20代からの資産づくり「つみたてNISA」か「iDeCo」どっちが正解?

コラム

デメリットはあまりない、まずは始めてみて

 NISA、つみたてNISA、iDeCo、すべて非課税、少額で始められるものです。ですが、メリットだけでなく、デメリットがあるのも事実。素人から見ると、少し不安になります。

確かにNISAやiDeCoは預金ではありません。当然デメリットもあります。NISAで株や投資信託を買った場合、価格が下がることもありますし、iDeCoも投資信託で資産を形成していくという仕組みであるため、場合によっては元本割れをしてしまう可能性もあるでしょう(※後述のようにiDeCoは元本割れしない定期預金を選ぶこともできる)。

 ただ、NISAやiDeCoは少額で始められますし、デメリットを上回るメリットがあると私は考えています」

 NISAやiDeCoには少額で始められることや、リスクの少ない商品を選択した場合、比較的安定した投資ができるというメリットがあるとのこと。

NISAやiDeCoはなぜリスクが少ないの?

「NISAであれば、例えば数千円程度の単元未満株から投資を始めることが可能です。

つみたてNISAの場合も証券会社によっては100円から積み立てができます。しかも、販売手数料が無料で、信託報酬といって投資信託を保有する間にかかる手数料が低い商品が多いなど、投資家に優しい制度です。

 iDeCoの場合も優良な銘柄が集まっており、なかには元本保証の定期預金もあります。iDeCoが持つ掛け金が全額所得控除というメリットを受けつつ、安定してお金を貯めることも可能です。

 銀行にお金を預けていてもほとんどお金が増えることはありません。もちろん税制優遇もありません。NISAやiDeCoであれば、リスクはありますが、運用結果次第では資産が増える可能性も十分にあります」

 確かに低リスクで始められることや、税制優遇があるのは魅力的。しかし、iDeCoの途中でやめることができないというデメリットは少し気になります。

預金を引き出せないことがメリットになる?

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「iDeCoの場合は、途中で引き出しができないことに加えて、口座開設時や運用中に手数料がかかるというデメリットがあるのも事実です。ですが、途中で引き出せないことは、意志が弱くてなかなかお金が貯められない、という方にはメリットにもなりますし、手数料はできるだけ安い証券会社を選ぶことで抑えることができます。

 iDeCoやNISA、つみたてNISAを始めるにあたって、おすすめはネット系の証券会社です。手数料が安い傾向にあるので、この中から比較して選ぶのがいいでしょう」

 メリットのほうが多いというNISAやiDeCo、そうなってくると気になるのが、運用のコツ。

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