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マッチングアプリで「全47都道府県を制覇した」26歳イケメン、その手口は?

暮らし

「実際にマッチングするまでは楽勝なんですけど、ここからが大事なんです。目的は『出張先での楽しみを増やすこと』なので、LINEでやりとりをして、ある程度の信頼関係が築けたなと思ったら『今週、出張でそっちに行くんだけど家に泊まってもいい?』って単刀直入に聞いてみます」

 会ったこともない相手に、すごい提案です。そんなにうまくいくものなのでしょうか。

「もちろん、断られますよ(笑)。想定済みです。だから断れたら『だよねー、ごめん、ごめん』って流して、『じゃあご飯にしよっか』って提案します。相手も一度断っているので、引け目を感じて食事には来てくれます。先にハードルをあげて、断らせておいてから本題に切り込んで合意を得ます」

日本地図で全国制覇を実感する男

マッチング12

 なんともこずるいテクニックです。

「で、まあ食事に行ってお酒が入れば、たいてい泊めてくれますね。食事をごちそうして、いい感じに夜歩いて『明日帰っちゃうんだ』って言うと、相手も気がゆるむのか泊めてくれます」

 な、なんと、その日のうちに自宅に上がってしまうとは、都会ではなかなかない展開で衝撃です。

「入社してから地道にこういうやりとりを重ねて、もちろん全員とエッチしたわけではありませんが、全47都道府県を制覇しました。全国に女友達を100人作るのが目標です(笑)。もちろん、岐阜県とか佐賀県とか全く仕事で行かない地域もたくさんありますよ。

 そういうところには自腹を切って、旅行として行きました。旅行の夜の宿探しです。部屋に日本地図を飾っていて、女性と出会った地域にはマークをつけています。やはり東京・名古屋・大阪は知り合った人数も多いですね」

 すごい執着心です。そして部屋に飾ってある日本地図を想像すると、なんだかひいてしまいそう……。

目的はあくまで「旅の楽しい思い出づくり」

「でも、これだけは言いたいんですけど、僕の目的は『ヤること』じゃないんです。もちろんタイプの子が現れたらエッチしたいですよ。でも、純粋にいろんな地域の女性とお酒を飲んで、現地のおいしいものを一緒に食べて、楽しく過ごすっていう、出張の楽しみを増やしたいだけなんです」

 では泊まっても、なにもなかったこともあるのか聞いてみました。

「ありますよ! 半分くらいはなにもないかも。僕だってなんでもかんでも、したいわけじゃないですしね。せっかくの旅行気分なのに、ただエッチしただけみたいになるのも嫌じゃないですか?」

 同意を求められましたが、コメントの返し方がわかりません。

「常にいろんな地域の女性とやりとりをして関係を温めておいて、いつ出張が入ってもいいようにしています。出張が入りそうなときは積極的に手をあげます。仕事のモチベーションにつながりますよ」

 ある意味一石二鳥と言ってもいいのかもしれません。いろんなマッチングアプリの使い方があるものだと感心させられますね。

<取材・文/瀧戸詠美 イラスト/中西トモナオ>

フリーライター。教育、ビジネスを中心に記事を執筆中。お酒と食べ歩きとひとり旅が趣味

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