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20代の貯蓄術「勝手にお金が貯まる仕組み」は簡単に作れる

コラム

 若いうちに身に付けておきたいのが、きっちりとしたお金との向き合い方。

 これから先の長い人生を見据えるならば、結婚や出産、子育てなどのライフステージの変化も考えると、なるべく若いうちにしっかりと学んでおきたいものです。

預金通帳

※画像はイメージです(以下、同じ)

 若い世代は「『稼ぐ』と『使う』のバランスを身に付けた方がよい」と話してくれたのは、『読んだら必ず「もっと早く教えてくれよ」と叫ぶお金の増やし方』の著者である山崎俊輔さん前回の「使い方」に続き、今回は「貯め方」についてのお話を紹介していきます。

「貯蓄用」の口座を作るのがお金を貯める出発点

 若いうちはついつい、ふとした気の緩みで散財してしまうなんていうのもありがちなこと。しかし、給料を全部使い切ってしまうだけならまだしも、家賃や光熱費などのやり繰りが上手く行かず、キャッシングにまで手を出してしまったりすれば、いずれ生活も立ち行かなくなります。

 そんな事態を避けるために、日頃から心がけておきたいのがきっちりとした銀行口座の使い方。賢く貯金するなら「2つの口座を持つのがよい」と山崎さんは話します。

「大手企業の中には給与振込口座を分割できるところもありますが、おそらくほとんどの人にとっては現実的な選択肢ではないはず。それならば、給与振込口座となる母体の口座のほかに、貯蓄用の口座を持つのがおすすめです

 給与振込口座は、1か月のうちに『使い切るための口座』と割り切る。これは、人は不思議と目にした金額をピッタリと使いたくなる性分があるからですね。例えば、手取り20万円で手元に今月1万円が残ったとしても、来月にはその倍である2万円を残せる人というのは意外と少ないです。来月末にはまたゼロ円になっていたりします」

 前提として「1つの銀行口座でお金を貯めるのは、よほどきっちりと管理しなければ難しい」という意識も大切。口座を使い分けるのは、賢い貯め方を身に付けるための出発点になります。

同じ銀行内で“普通預金”から“定期預金”に

 賢く貯めるには、口座の使い分けが必須となります。では、生活の基盤になる給与振込以外の口座は、どのように使いこなすべきか。山崎さんは「手間をできるだけ省くのがコツ」だといいます。

「苦労してお金を貯めるという精神論もあることはありますが、手間ひまかけずに楽して貯めたほうがやはりいいですよね。一番の近道は、同じ銀行内で普通預金から定期預金へ移す方法ですね。

 別の銀行に口座を作り『貯蓄用』として割り当てるという方法もありますが、その場合は、入金の手続きにワンクッションが必要になるのでついついサボりがちです。いずれにせよ、目の前に見えるお金はある程度なくしたほうが、思わず使ってしまうというリスクを避けられます。自動的にお金が貯まる仕掛けを作るのが賢く手間を省いてお金を管理するための秘訣となります」

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