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なぜ炊飯ジャーに「キラキラ星」「アマリリス」が流れるのか…象印に聞いてみた!

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象印の炊飯ジャーは「キラキラ星」「アマリリス」が流れる


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日本における炊飯ジャーシェアトップを誇る象印マホービン(以下、象印)。同社製のほぼ全ての炊飯ジャーは、炊飯ボタンを押すと童謡の「キラキラ星」のメロディが流れ、そして炊き上げ時には同じく童謡の「アマリリス」が流れる仕様になっている。

あのメロディは「これからご飯だ!」と妙に和むことに加え、日々の生活の一部となっている人も多いことだろう。筆者の周辺でも「あのメロディが鳴らないと炊飯ジャーじゃない」「炊飯ジャーを買い替えるときは、あのメロディが鳴るものを」と、象印製を指名する人もいるほどだ。

しかし、ここでふとした疑問も浮かぶ。当の象印は、どうして炊飯ジャーにこのメロディを付与させたのだろうか。今回はこの疑問に対し、象印担当者に話を聞いてみることにした。

象印の炊飯ジャーにメロディが付与されたのは1990年代から

そもそも象印が炊飯ジャーにメロディを付与させたのは1990年代のことだったという。象印の担当者はこう話す。

「1980年代、多くの家電にマイクロコンピュータが導入されるようになり、その都度の動作状況を伝えるために電子音が採用され始めました。当初は『ピー』という無機質な電子音が鳴る家電が大半でしたが、やがて社から『メロディを使って、状況を知らせる家電』が登場しました。この流れを受けて当社の炊飯ジャーにも1990年代よりメロディを採用することになりました」(担当者)

象印としては初の「IH炊飯ジャー」を開発したのもこの時代。写真は1992年リリースの「IH炊飯ジャー 極め炊き」

 この頃より象印の炊飯ジャーでは「キラキラ星」「アマリリス」が採用されたが、これには大きな理由があったとも。
「『キラキラ星』『アマリリス』とも、どんな方でも一度は耳にしたことがある馴染みのメロディです。また、著作権が切れていることもあり、この2曲を選定しました」(担当者)

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