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WBC侍ジャパン選手も愛用の「ミズノ」。国内トップシェアを誇る理由を担当に聞く

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グラブ作りの技術力や企画開発力が差別化につながっている

グラブマイスターの一人である岸本耕作氏

グラブマイスターの一人である岸本耕作氏。プロ野球トップ選手のグラブ製作や監修を担当している

ミズノが一流のプロ野球選手から選ばれるのは、品質の良さやプロフェッショナルの姿勢が評価されているからで、それこそが他のメーカーとの差別化になっているわけだ。

グラブ職人のマイスターが、天然皮革の仕入れから選定、仕上げまで徹底的に研究を積み重ね、匠の技や知恵を結集させてきたことで、ブランドとしての確固たる信頼につながっていると思います」

さらに、グラブ作りの技術力だけでなく企画開発力にも優れているという。

というのも、全国の支社には現場と接点を持てる営業や販促担当がおり、プレイヤーからの声や意見を吸い上げ、フィードバックサイクルを回すことで、現場のニーズを商品開発に生かせるからだ。

その体制が整っているのは、ミズノならではの強みになっている。

「現在、ブランドアンバサダーは50名近くのプロ野球選手と契約を結ばせていただいていますが、グラブやバット、スパイクなどの野球道具の納品以外にも、新しい商品の提案も積極的に行い、フィードバックをもらうように心がけています。また、各球団ごとに専任の担当者を配置していて、春秋のキャンプやシーズン中のペナントレース(公式戦)中も、ミズノの野球道具を使用している選手のサポートや用具のリペア対応を行うなどのアフターフォローも担当しています」

4月から半年以上にわたってシーズン戦に臨むプロ野球選手に、安心してプレイに取り組んでもらえるよう、ミズノとしても最大限のサポートを行い、その結果としてブランドへの信頼感が醸成されているのだろう。

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