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イオンの『ジョブチューン』不合格3品を食べてみた…逆境で見せた“王者の実力”

暮らし

発見2:PRツールとしてフル活用

イオン 惣菜

総菜コーナーでは至る所に黄色い販促物があふれていました

 番組放送後、イオン店舗に行ってみると、総菜コーナーが“黄色いお祭り状態”になっていることに気がつきました。書いてあるのは、「イオンのお惣菜がジョブチューンで紹介されました!」というもの。

 合格品にはそのまま合格印、不合格品には「紹介されました!」に差し替えられた体裁になっていました。そうです、判定を嘆くのではなく、番組自体を販促チャンスと捉え、店舗でのPRを戦略的に行っていたのです。対象商品にはジョブチューンシールまで貼られていて、その用意周到ぶりには脱帽してしまいました。

“王者の振る舞い”に驚いた

イオン 惣菜

ここまでやれるのが、イオンです

 改めて番組を見返してみても、同様の姿勢を確認することができました。不合格の際にイオンが発する言葉は、「ありがとうございます」「いいアドバイスをいただいた」「これからの改善に繋げたい」という前向きな発言ばかり。商品企画部長が社員を守るリーダーぶりも光り、最後に放った言葉は、「たくさんいいことを聞いたというのが本音」というものでした

 納得がいかないシーンは一切なく、イオンの優等生ぶりが心に残りました。番組最後には社長も登場し、番組全体を通してとらえたときに、企業としての完璧さが光る締めくくりに。これを狙ってやっているとしたらやや恐ろしいですが、これが王者の実力なのかもしれません

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