「自己評価が高すぎる」仕事で“パフォーマンス”が出せない人に共通する4つの考え方
品質基準が低すぎる
エクセルでの分析でもパワポの資料作成でも、「これでOK!」となる品質基準が低すぎました。お客さんから見たときのコンサルタントの1時間というのは、非常にコストが高いものです。それに応じて、コンサルタントへの期待値も高くなります。
それをなんとなくしか理解していなかった自分は「自分のできる範囲でベストを尽くそう」ぐらいしか考えておらず、「何が何でもお客さんや上司を驚かせるものを作ろう」という気概がありませんでした。
当時の自分自身のベスト程度では、他の先輩や同期と比べた時に「高いパフォーマンス」にならないのは当たり前です。自分がいる環境がどんなところなのか、その中で「いいね」と思われるレベルがどの程度のものなのか、もっともっと真剣に認識するべきだったなと思います。
評価を気にする
仕事をする中で気にするべきものは1つだけ、その仕事の成果を高め続けることです。それ以外のことは雑音に過ぎません。素晴らしい仕事をしてお客さんが喜んでくれれば、自然と自分の評価も上がりますし、昇進や待遇という形で自分自身も報われます。
しかし、ぼくは「どうすればもっと評価してもらえるか」「同期たちと同じように昇進したい」と思う気持ちが強くなり、「仕事の成果」に100%集中することができていませんでした。
評価が気になってしまうのは人間の常ですが、自分の評価がどうなろうと仕事そのものには関係ありません。まずは目の前の仕事に全集中し、成果を出し続けること「のみ」行い続けていればよかったなと感じます。実際、評価が高い同期ほど、自分の評価のことなど気にせず、仕事に打ち込み、堂々と意見を述べていたように記憶しています。
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パッと思いつくのはこんなところでしょうか。改めて振り返ると、自分から沼に入り込んでいたような気がします。ただ、それでも折れずに諦めずにやり続け、徐々にですがなんとかしていった過去の自分には、今でも本当に感謝しています。
あの頃のツラさに比べれば、今は何と恵まれていることかとたびたび思います。涙目&血眼で頑張っていた自分に恥じないよう、これからさらに事業を伸ばしていければと思います。
<TEXT/Zenyum Japan代表取締役社長 伊藤 祐>